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Epistemicia by Banma!!

バンマのブログ。 Twitter : banmac

『モアナと伝説の海』を観ました。闘う女子というロマンス。

こんにちは。

まだ上半期真っ最中なのに今年2回目のブログとか書いちゃう奇跡!

皆さまお元気でしょうか。

お変わりなく、変わりばえのない日々を送っていらっしゃいますでしょうか。

 

さて、敬愛する加藤ミリヤちゃんが新しいディズニー映画の

 

『モアナと伝説の海』

 

のエンディングを歌うとのことで、嬉々と映画を観に行きました!

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アナと雪の女王』でいうMay Jのポジションですね。

 

 

 

……がしかし。

いつもの癖で字幕版を観てしまい、エンディングでは普通になんかよく知らん人の英語の歌が流れてました。。。

 

まあそれはいいんですが。

 

モアナと伝説の海!!!

 

めちゃ面白かったけど、日本だと『アナと雪の女王』程ヒットするのだろうか?という感じです。『アナ雪』よりつまらないって意味じゃないです。むしろ個人的には『アナ雪』より面白かったです。例の如くいろいろ後述します。

 

デートで行くなら、きっとララランドよりリスクは低い気がします。

 

■ディズニーが狙う『第二のジャスミン

モアナはいにしえのポリネシアだかミクロネシアだかそんな感じの南国っぽいどこかの島(信じられないぐらいファジーですが作中でもそんな感じなので)に住んでいる女の子です。島唯一の村の村長の娘としてリーダーシップを発揮し、将来のリーダー候補として活躍するエリート女子です。そんなモアナの興味は島を囲む海の向こう側。

モアナの父親はモアナが船に乗って海に出ることを強く反対します。島を囲むサンゴ礁より外側の海へ出てはいけないと。

時系列がかわりいにしえのさらにいにしえの頃に、マウイという半神半人の大男がなんかすごいえらい結構すごいらしい神様の心みたいなストーンを盗み出して世界に闇とかそれはそれは広がってしまい(もう映画観に行って……!!)、モアナの住む島にも闇が訪れ、農作物や魚が捕れなくなってしまう。

『これはあたしが立ち上がるしかねえ!!』とタラおばあちゃん(後にエイになります。複雑ですね。)の後押しもあり海に出てまずはマウイを探しに行く~!!

みたいなお話です。

 

ポリネシアだかミクロネシアだかその辺が舞台なのでもちろん主人公のモアナは褐色の肌、縮れ毛です。(ちなみに海のCG描写もすごいですが髪の毛のCG描写もすごい映画です!しかも髪の毛が動く動く。)

これは、こういうディズニープリンセスほしかった!というディズニー側の思惑がすごくあるなあーと感じます。

 

いまディズニーでプリンセスと認定(?)されているのは13人。

下記11人(一列目左からティアナ、ベル、白雪姫、シンデレラ、ジャスミン、アリエル、ポカホンタス。二列目左からメリダ、オーロラ姫、ムーラン、ラプンツェル)と、

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今やディズニーの大黒柱となったアナとエルサ。

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エルサ好きな小さい子本当にめちゃめちゃ多いですよね……!!

 

しかしプリンセスのグッズ展開や感覚値の人気で言うと、

シンデレラ>白雪姫≧アリエル>ジャスミン=オーロラ≧ベル

旧プリンセス6福神(乃木坂……?)みたいな感じで、

近年めきめき人気になりつつあるラプンツェルがたぶんアリエルと同じくらい。

エルサ(と一応アナ)がシンデレラと同じかそれ以上の人気。

みたいな感じなのかなと思います。

美女と野獣エマ・ワトソンちゃんで実写化されるとのことで、ベルの順位は上がったりしそうですね。マレフィセントでオーロラ姫が復活したように。

 

ここで選抜落ちしたアンダー(AKB……?)は、ティアナ、メリダ、ムーラン、ポカホンタスとなり、人種で言うと黒人、白人、アジア人、アジア人。が不人気枠。確かに彼女らはグッズとかもほぼ見ないですね。。

人気枠の8/9が白人、不人気枠だと1/4が白人となるわけでこれはちょっと問題。みたいな議論は方々であったようで。(ディズニー側が人種的な議論を察した上でティアナはディズニー初の黒人のプリンセスになったそうで、がしかしその描かれ方に批判もないわけではなかったようです……。)

日本に生きてるとわからなくなるけど、結構デリケートだし、完璧な対処法がいまいち見つかりにくい問題なのかな、とは感じます。

とはいえ、ディズニーは非白人の人気枠、ジャスミン姫に追随するプリンセスが必要だったのです!そこで出てきたモアナ!!!……みたいな感じめっちゃします。

 

と、もやっ……としているのはなぜかというと。

観てもらえればわかるんですが、

この物語は主人公がプリンセスである必然性が一切ないんです。

プリンセスの割にめっちゃがんばるわ~くらいなものでスパイス的な要素です。

もはや本人もあたしゃお姫様じゃないヨ!と劇中で否定し始めるくらい。

プリンセスの本質的な部分をお持ちでない。持ってなさいよ!と言うわけじゃないんですが、持ってないと人気プリンセスの一員になるのは厳しいのでは……?と思わざるを得ないです。

 

ちなみにプリンセスの本質とは何でしょう……?

 

僕は、女の子の憧れなのかな、と思います。

地位や美しさや知性、魔法やドレスなど。

近年のプリンセスには芯の強さ!とかもありそう。

 

ただ、モアナは自分の道を自分で切り開く強さがあり、そこについては現代のプリンセスの要件っぽさがあるなと思いました。

 

■闘う女子というロマンス

女性の社会進出に伴ってなのか、ディズニープリンセスにも変容があります。

王子様を待ってるだけだった白雪姫、シンデレラ、ベル。

クラシックなプリンセスって感じですね。

トレードオフの末自分の世界を飛び出し王子様と出会ったアリエル。

知性と献身の末、愛を掴んだベル。

ここらへんから能動的な女性像が描かれ始めます。

そしてジャスミン、ムーラン、ポカホンタス、しばらく置いてティアナと続き、

前述の人種的多様性についての試みがじわじわ試されているような。

自分で闘うラプンツェル、ひとりでも寒くないエルサ。

特に自立した、かつ戦闘能力のあるプリンセスが登場します。

 

そしてモアナはこのプリンセス遍歴の真骨頂となり、闘う、自立した(頼る王子様のいない)、人種的配慮もなされた、能動的なプリンセスです。

 

『モアナと伝説の海』のメインの登場人物はモアナとマウイのみです。あとはなんか非人間とかエイになっちゃうタイおばあちゃんとかかなって感じ。

マウイは唯一のメイン男性キャラとしてプリンセスの相手役なのか……?と思わされますが、一切ロマンスとかはありません。

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豚とクエスチョンマークみたいなのを抱えてるのがマウイです。

この豚メインビジュアルにいる割に物語中に全然でてこなくてこっちがクエスチョンマークでしたよ。

 

美女と野獣』の教訓のひとつに人を外見で判断しちゃいけない、というものがある、というかなくもないですが。

マウイをみると、『美女と野獣』のビーストなんて生易しいもんですね。

 

なんならマウイは結構ひねくれてるのでモアナが困ってても助けてくれないシーンもあったりして、『王子様的存在』としてもカウントはし難いレベルです。

そんな中モアナは自分の手で船を操縦し、自分の知恵を使い困難を切り抜け、自分の身体を駆使して難敵と闘っていきます。

 

女児向けアニメの変化ですと近年(っていうかもう10年以上続いてますが。。。)ではプリキュアシリーズが革新的。

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もはや数の暴力

 

プリキュアシリーズは女の子らしい衣装や変身などクラシックな女児向けアニメを盛り込みながら、基本は肉弾戦、ピンチに助けてくれる男性はいない、などよりリアルな女性事情を描き大ヒットしました。

ただ、今期のプリキュアは肉弾戦少な目となっていることや、同じ東映ポッピンQというダンスで世界を救う!みたいなシリーズを展開しようとしていることから、10年続いた頼る男のいない肉弾戦女祭りはそろそろ終焉なのかな……?という感じもします。

アイカツやプリパラも根強く流行ってますし、小さなプリンセスソフィアとかも人気ですもんね。

 

なんにせよ、もう女性が自分で闘う!というのはひとつのスタンダードになり、自立した女性が自分の心に従うことであったり自発的に動くことは既にひとつのロマンスなのかなと思います。

 

ただし、モアナについてはそれがあまりに振り切りすぎてるのかな、という印象もあり。

『モアナと伝説の海』はむしろ、女の子より男の子の方が好みそうな仕上がりになっています。きらびやかなドレスも、きらめく魔法もナシ。知性や美しさはもちろんあるものの、それを凌駕するありあまる強さが前面に出ています。

ストーリーラインについても、モアナが仮に男性でも全く問題がないレベルです。

 

前述の『アナ雪』と比較して~というのはそこで、女児向けアニメながら、女児の入り込む余地が少ないのかな、、というのが正直な印象です。

エンターテイメント作品として非常に楽しく、ディズニーの冒険活劇としては傑作に入ると思います。

しかし、エルサの次のプリンセスだ!!と思っていくとちょっと肩透かしを食らってしまうのではないかなと。。。

 

僕自身は女性は女性らしく~とか男性は男性らしく~とか本当に苦手な部類なので、モアナが男性顔負けで航海に出て困難と闘う様子は素晴らしいものだと思いました。

個人的には女児向けアニメに起きている現象の逆が男児向けアニメには起こらないのはなぜなのかな、、とかずっと思ってます。

女児向けアニメは変わるのに、男児向けアニメの本質は大昔からずっと変わっていないように感じますので。。。

 

■まとめ

とんでもなく長くなってしまいましたが、『モアナと伝説の海』はお勧めではあります!!ぜひ観に行ってください!!

ディズニーの良質なエンターテイメント作品だなーと思います。自分の殻を破るような冒険活劇は本当に近年のディズニーのお家芸みたいになってますね。

ピクサーにはストーリーの黄金比(起承転結みたいなストーリーの強弱についての独自のセオリーがあるらしい)があるようですが、『塔の上のラプンツェル』以降ディズニーにも同じようなものがあるんじゃないか!と思います。

 

ただ、残念な点として、様々なしがらみの関係なのか近年のディズニー映画の中ではメッセージ性が多少弱いのかなと感じます。物語のスピードも非常に早いため全体的に浅さもある。

そして『アナ雪』同様のミュージカル仕立てではありますが、歌のキャッチーさは『アナ雪』の圧勝ですね。。

とにかく気になったら観に行ってみてください。

なんかすごい僕は保守的な人間みたいになってしまっておりますが、新しいディズニープリンセスのかたちだなと思います!

 

本当にどうでもいいんですけど、ムーランは正確にはお姫様じゃないからディズニープリンセスかどうか~みたいな話もあるみたいで。それ言い始めるとポカホンタスも違うし、モアナもプリンセスではないよなと思います。

でも一番思うのは、ピクサーメリダディズニープリンセスの仲間になるのか、、ってことです。。。

 

大事なことなので二回言いますが、デートで行くならララランドよりモアナと伝説の海ですよ!

まあ相手によると思いますが、、