書評20200807:パチンコ(ミン・ジン・リー)
シンガポールや香港に住んでから『移民』という概念について考えるようになった。
出会う現地の人々は、いずれも何世代か前に中国大陸から移民してきた移民の子孫だったから。
香港の移民事情については星野博美著『転がる香港に苔は生えない』が最も読みやすいと思う。
もう15年近く前に出版された本だけど、いまだに2、3ヵ月に一度読み返す。
そもそも、明確に僕と彼らの世界に違いがあると思ったのは『移民する』という動詞の用法について。
日本語では『移住する』とは言っても『移民する』という動詞はなかなか使わない。
使うとしたら、『(他国民が日本に)移民してくる』という受動的な用法が多いだろう。
中国語では『兄はアメリカに移民した』というようなニュアンスで動詞として一般的に使用される。
『移民』には『移住』にはない強い意志が伴った一方通行のニュアンスがある。
それに、『移民』という行動には前向きな希望だけが込められているわけではない。
移民を考えるということは、もし新しい土地で水が合わなかったら戻ろう…といった甘えを持てる状況ではないということだ。
韓国のドラマを観ていて、韓国語でも『移民する』という動詞が使われることを学んだ。
よく考えれば、僕が中学生の時の一番の親友は在日韓国人だった。
あの頃、親しくしていた子こそ移民の子孫だった。
その子は、名前こそ韓国人だったが日本育ちで、韓国語もほぼできなかった。
日本で暮らしていると、名前の所為で外国人扱いされることが多いが、韓国に行ってみても在日韓国人は同胞としてではなく日本人として扱われる、と複合的なアイデンティティについて話していた記憶がある。
在日韓国人2世のお母さんは優しいけれど厳しい部分もかなり多く、親の期待に応えるためにその子は国立大学に入学し、一流企業に入社した。
その子のお父さんは自営業で様々な仕事をしており、いつも忙しそうにしていた記憶がある。
それでもずっと、この歳になって話しても、その子はいろいろな意味で『自分』について考えている面が強かったと思う。
韓国系アメリカ人であるミン・ジン・リーによって書かれた(そのため原著は洋書)『パチンコ』は戦時中から戦後にかけて日本に移民してきた在日韓国人4世分の人生の物語。
釜山にある小さな島、影島(ヨンド)で生まれたヤンジン。
大阪に移民したヤンジンの娘、ソンジャ。
日本で戦時中、戦後を過ごしたソンジャの息子、ノアとモーザス。
横浜で育つモーザスの息子、ソロモン。
朝鮮が日本の統治下にあった1910年代、女ばかり生まれた貧しい家の四女として生まれ、障害のあるフニと結婚せざるを得なかったヤンジンの一生。
意図せずして既婚の男ハンスの子を身ごもってしまい、子どもの人生を憂い大阪に移民したソンジャの人生。
牧師として日本に移民し投獄されたソンジャの夫イサク。
在日韓国人が生きる道のひとつとして学歴が大切だと説かれ早稲田大学に進学したノア。
荒くれものとして育ち、唯一在日韓国人が偏見なく働き、成功できる環境としてパチンコの世界を選んだモーザス。
成功したモーザスの元に生まれ、何一つ不自由なく育ったソロモン。
4代記となり、長そうに思えるけどいろいろな事象がとにかくサクサク進むのであんまり長さを感じさせない。
ストーリラインが朝ドラ的というか、全体的に『おしん』っぽさがある。
何か驚きのどんでん返しや恐ろしいほどのドラマティックな展開があるわけではない。
新しい環境で、逆境の中でただただ強く生きていく人々。
自身のアイデンティについて悩むその子孫たち。
解説でも書かれているが、原著がアメリカでベストセラーになった理由はよくわかる。
アメリカも移民国家だからだ。
今、アメリカで生きている人の多くがソンジャのように、ノアとモーザスのように、ソロモンのように移民1世、2世、3世として苦労やアイデンティを抱えながら生きているから。
そういう意味では日本だと共感されにくく、要素も多いため散漫な印象を受ける部分も多いと思う。
日本人が『移民する』という言葉を使わないのは、日本が比較的安全で、比較的経済的安定があり、自由がありそれでいて日本人に最適化された国家だからだ。
移住するとしても終の棲家は日本が良いという人も多いと思う。
それでも、いつか多くの日本人が『移民する』ことを検討する未来が来るかもしれない。
その時のために、読むと良い一冊だと感じた。
表題の『パチンコ』は主に物語の中盤から登場する。
戦後の日本で仕事にありつけない在日韓国人が成功するための唯一の手段として物語に食い込む。
ただ、移民のそのギャンブル性そのもののモチーフとして『パチンコ』は表題に選ばれたのだと思う。
移民国家である香港の人々がギャンブル好きだ、というエピソードが『転がる香港に苔は生えない』にもある。
行ったその先で幸せになれるかはわからない。
事実、移民の末に不幸になった人についても描かれているし、逆に祖国である韓国あるいは北朝鮮に帰国して不幸になった人についても描写がある。
それでも、移民するその先に少しでも希望を持たなければ生きていけない人々の生きざまに胸を打たれた。
英語読める人は英語版がkindleで100円とかで買えます(2020年8月7日現在)。
僕は日本語で読みましたが、日本語の感じ的にすごく英文のレベルが高い!とかではないような気がするのでチャレンジしてみたい方にもおすすめかも。
安いし英語版も買っちゃったのでゆっくり再読します。
雑記20200727:愛しさは切なさにかたちを変えてリグレット
■ツンドク
『積読』という言葉、というか概念があまり好きではない。
買った本を読まずに積んでおく、ということなのだが、本の役割が読まれることにしかないようでどうも好きになれない。
大抵の本はお金を払って買うので、『読む』の前に『買う』という行為を本に対して行う。
その中で『読まれること』ではなく『買われること』で目的を果たす本も多数あるのではないかと思う。
自分が何に興味があるのかや、はたまた衝動や評判で買ったが興味が持てないジャンルは何なのかを知る。
どんな気分の時にどんなものを読み進められるのか、読み進められないのかを理解する。
それに、購買その行為自体が目的となる場合も多々あると思う。
そういう機敏というか、自分との対話みたいな何かが『買った本は読まなければいけない』という生真面目さに握りつぶされてしまっているような気がする。
読まずにいた本に数年たったある日突然ピン!と来て読み始めるとしっくりきたりもするし、あんまり無理に積読を解消しなきゃ!と思い続けるはないんじゃないかと。
服にも、同じようなことを結構思ってる。
経済活動を運命論的に解釈していく現象に名前は付いているんだろうか。
■ゴミ捨て狂想曲
ここ最近の天気は香港を思い起こさせる。
香港と言えば、最近じわじわと思い続けていたことがあった。
住宅事情で、これだけはシンガポールや香港が日本より優れている!と思うところがある。
僕は家事全般が基本的に好きで、掃除も洗濯も皿洗いも基本的には面倒だと思わない。
でも、ゴミ捨てだけがどうしても好きではない。
今住んでいる家は世帯数の多いマンションなので地下に共同のゴミ捨て場があり、24時間そこに持っていけばゴミ捨ては完了する。
この、地下のゴミ捨て場まで行くのが本当にめんどくさい。
やってみれば、部屋から出てエレベータに乗りゴミ捨て場でゴミを捨てまたエレベータに乗り部屋に帰るだけの数分のモーションだが、他の家事には無い『他人と遭遇する可能性がある』という要素がある。
つまり、身だしなみをある程度整えなくてはいけないという前準備が必要になる。
上裸で過ごしていれば服を着なければいけないし、着る服もビロビロのタンクトップではなんとなくいけない気がするし。
シンガポールや香港の住宅はその点が楽だった。
ダストシュートがあるのだ。各部屋にダストシュートがあり、そこにゴミを放り込むと地下のゴミ捨て場にゴミは直行する。
ダストシュートさえあれば、ゴミ捨ては部屋で完結する家事になるのだ。
しかし、ダストシュートは便利さより問題の方が多い。
ゴキブリ等の虫の出入りが容易になるし、シンガポールでは今デング熱が流行しているが、ダストシュート経由で蚊が侵入することはあると思う。
ゴミ捨て場の掃除は出来ても、ダストシュート自体を清潔に保つことは難しい。
かつての香港ではダストシュートや換気口が他の世帯と繋がっていたためSARSが同マンション内でパンデミック化した例もあった。
それでも、いつもゴミを持ちながらエレベータの地階ボタンを押す度に、ダストシュートのことを思い出す。
でも……やっぱり住環境に関しては日本が最高です!世界最強だと思います!
■ユニバーサルバニー
僕の人生の統計として、話が面白いのは兄弟姉妹が居る人で、特に一番上か一番下が断トツなイメージがある。
一人っ子なんかは世界観がありながら、それを表に出す方法を必要としていない印象。
なんでだろうか、とすごく考えた時期があったけど、ユーモアというのはひとつ親に話を聞いてもらう手段だったのではないかと思う。
子どもを観察していると、親に話を聞いてもらうというのは、小学生くらいまでの子どもにとって死活問題なんだと思わされる。
長子や末っ子はその生存戦争において特に熾烈な戦いをしてきたからこそ、人に話を聞いてもらうための手段としてのユーモアが発達するのではなかろうか。
ユーモアを話し方の問題だと思っている人は多いのではないかと感じるが、ユーモアは感じ方の問題だ。
アウトプットが特殊な人は、アウトプットに特殊なことをしているわけではなくそもそもインプットが特殊なのだ。
感性までも左右してしまうのだから幼少期の過ごし方というのは凄い。
血液型とかより、きょうだい構成と性格の相関の方が話してて面白いし好きかも。
雑記20200706:夢がいつかは叶うのなら今はバラバラの破片でいい
■ゲームの王国
エムネとBigHitエンタによる新しいオーディション番組であるI-LANDを見ている。
放送前からエムネらしい悪評がある番組だったが、本放送を見て、これは韓国で炎上しなかったのだろうか?と疑問に思った。
莫大な金がかかった大掛かりなセットに比べ、システムがかなり稚拙なのである。
1話に関しては、ひとりひとりがパフォーマンスをした上で、練習生同士が挙手による投票をする。
お互いへの投票で票数の多い上位12人のみが先に進めるという仕組みである。
もちろん挙手なので自分が誰に投票したか、或いはしなかったかはわかるし、順番に関しては序盤が有利で後半は不利になる。
2話目以降もお互いへの投票により脱落者が決まっていく。
『キャットアンドチョコレート』というゲームを思い出した。
場札や手札にまつわる自分のアイデアを披露するカードゲームで、対戦相手からの投票で各回の勝ち負けが決まる。
もちろんルールにより様々な配慮がされているが、政治的な意味で投票を行わなくてはいけない場面が発生しがちなゲームである。
また、個人的な感情も投票には作用するだろうし、場の空気も大きい。
面白いゲームだし初対面の人同士でやるのには向いていると思ったが、力関係がある人同士では100%楽しみにくいかもしれないと、個人的にはあまり好きではないゲームだった。
ただ、違和感を覚えつつも、そもそもアイドルのデビューというのは政治的な要素がかなりあるものではないのかなとも変な納得もしていた。
そういう理不尽も越えていかなければいけないし、自主性というか、お互いの政治的なやりとりについても一つの課題として描いている番組なのではないかと思うし。
まぁでもやっぱりそれにしても、挙手じゃなくて良くない?って思ってしまうけど。
これはあれなのだろうか。Produce~シリーズの件があってこうなってるのだろうか。
ここまで影響してしまうProduce~シリーズの罪よ。
■ガールズルール
上記『キャットアンドチョコレート』は、友達と集まった時に自粛期間中に買い集めたボードゲームをやろうと言い出した子がいてやった。
『キャットアンドチョコレート』は気に入らなかったけど、その後やった『ニムト』というゲームはすごく気に入った。
1~104の数字がかかれたカードを手札と場札に分け、場に一枚一枚出していく…というものだが説明が少し難しいのと実際にやらないと面白さがわかりにくいので調べてやってみて欲しい!
このボードゲームアリーナというサイトでオンライン対戦ができます。
なんか怪しげなサイトですが大丈夫です。
ニムトは、脳の使用する箇所がトランプゲームの大富豪に似ている気がする。
ゲームとしてもカードの引きや場に関する運、実力や記憶力が介在する度合い、逆転要素のあり方などが似ていると思う。
僕は病的に大富豪が好きで、ちょっと引かれるくらいにいろんな場でやりたがる癖がある。
ルールは7渡し/8切り/10捨て/11バック/革命あり/階段あり/階段革命あり/両縛りあり(片縛りなし)/スぺ3あり/都落ちあり/スぺ3,ジョーカー,2(革命時は3)あがり禁止、あたりが一番ゲーム性が高いと思っていて好き。
結局、ルールがガチっとしたゲームの方が好きなんだと思う。
いろいろな人とそういう好みの話をしていて、『キャットアンドチョコレート』の様な審査基準がふわっとしたゲームを好む人は『勝った瞬間』にやりがいを見出しているのではないかとひとつの結論があった。
僕は、どちらかと言えば負けた瞬間のくやしさの方が強く、勝つことに関しては当たり前だと思う節すらあるのであまり大きな喜びは感じない。
ルールがふわっとしたゲームは負けた時の曖昧さにモヤモヤしてしまうのだと思う。
しょうもない人間だな~。
おわり。
K-POP20200701:2020年上半期のK-POP
カムバ記事を書く時間が確保できなくなってしまったのでまとめ。
まとめというより、上半期によく聴いていた曲たちって感じかも。
序盤一部、2020年リリースじゃない曲も含んでます。
VERY NICE - SEVENTEEN
[MV] SEVENTEEN(세븐틴) _ VERY NICE(아주 NICE)
いつの曲だよ。って感じだけど在宅勤務中にK-POPのプレイリストをランダム再生してて気に入った曲。
最近は寝る前にSEVENTEENのメンバーの名前を思い出している。
8、9人目を思い出そうとしたあたりで、寝る。
セブチの推しはドギョムとエスクプスです。
Russian Roulette - Red Velvet
Red Velvet 레드벨벳 '러시안 룰렛 (Russian Roulette)' MV
これも同上。
可愛い曲だ!MVも可愛い。
一時期いつも聴いてる曲に飽きてRed VelvetとSEVENTEENの過去曲を漁りまくってた。
Just right - GOT7
これも!古めの曲に突如ハマったのはコロナの所為か上半期カムバがあんま多くなかったのと、どっかで聞いてた曲をしっかり聞く機会あったからなんかな。
こういう曲ってアイドルだからこそ歌えるし、アイドルだからこそ歌うべきだと思う。
歌詞が本質的すぎてほんと好き。
って思ってたら餅ゴリ作詞だった。神!
마음을 드려요(心を差し上げます) - IU
아이유(IU) - 마음을 드려요 (사랑의 불시착 OST PART.11) / 가사
在宅勤務中のBGMとして最も聴いてたのがドラマ『愛の不時着』のサントラ、特にドラマ本体のサントラ(?)には収録されてないこの曲が一番お気に入りだった。
『愛の不時着』は本当に自分にとって空前絶後で、この短い期間に繰り返し観た挙句、他のドラマに対して物足りなさを感じるようになり他のドラマが観られない身体になってしまう名ドラマだったと思う。
サントラも何度も聴いたおかげでどの曲もお気に入り。
Psycho - Red Velvet
ガールズグループの曲はキャッチーなものが多くカムバした直後はよく聴くもののしばらくすると飽きてしまいがちだけど、Psychoは今でもずっと聴いてる。
Red Velvetは全体の声のバランスがすごく良い気がする。
ウェンディの怪我もあり完全体のカムバは今年は難しいと思うけど、完全体カムバも期待!
ボーイズグループ映えしそうな曲だしオーディション番組とかで使われないかな、とずっと思っていたらなんかよくわからん特別コラボみたいのでAB6IXデフィやGolden Childボミン等が披露してくれた。
00s (빵빵즈) - Psycho (original song: Red Velvet) [Music Bank / 2020.06.26]
Without You - Golden Child
골든차일드(Golden Child) ‘Without You’ Official MV
衣装やMVの予算をケチりすぎて経営が危ないのでは?とうわさされているウリム!
この曲は聴きやすくて今でもよく聴いてる。
Golden ChildはRoad to Kingdomにも出演したものの、即敗退。がんばれ!
Dumhdurum - Apink
Apink 에이핑크 덤더럼(Dumhdurum) Music Video Official
Apinkのここ数年の曲だいたい好きなんだけど昔Apink推してた人には最近の路線は嫌い!って言われてしまった。
K-POPにはアイドルらしさを求めるタイプとアーティストらしさを求めるタイプがいるような気がする。
個人的にはアイドルらしさを求めるなら国内アイドルでもいいのかな~とか思ってしまったり。
NONSTOP - OH MY GIRL
[MV] OH MY GIRL(오마이걸) _ Nonstop(살짝 설렜어)
友達がOH MY GIRLの熱心なファンなのだが、影響されて徐々にメンバーの名前とかを憶えてくるとOH MY GIRLはスルメ感がある。
華やかなユアと動いてると可愛いスンヒが好き。
With You - SuperM
SuperM performs "With You" | One World: Together At Home
すげえ良い曲だと思うんだけど何でこの動画の音量こんな小さいの?
最近はマークが韓国で人間国宝になってしまわないのだろうか?というのが専らの心配事。
Ridin' - NCT DREAM
BOOMからの流れでDREAMはグループとしてすげえ完成されたな!と思っていたが今後はマーク含め7人でNCT Uとして活動するようになるらしい。
DREAMは事実上解体なんだろうか。
喜んでいいのか悲しむべきなのか謎。
Can't You See Me? - TXT
TXT (투모로우바이투게더) '세계가 불타버린 밤, 우린... (Can't You See Me?)' Official MV
なんかいつもTXTはカムバしてすぐはあぁそうこんな感じ?くらいで終わるのだが1ヶ月後くらいにガァーってハマる。
TXTもすごく良いグループだな!完成されてる!
I-LANDも見始めたものの、TXT顔というかBigHit顔みたいのが確実に存在するな思ってしまった。
Turn Back Time - WayV
WayV 威神V 'Turn Back Time (超时空 回)' MV
例のごとくK-POPか微妙な範囲ですがめっちゃ好き。
WayVは毎回曲がほんと良い。
127には最近なぜあれほどクソ曲ばかりあてがわれるのだろうか。
中国のが市場大きいからかな。
How You Like That - BLACKPINK
BLACKPINK - 'How You Like That' M/V
6月のガールズグループカムバ大戦争で一番気に入って、一番聴いてる曲。
ただ、TWICEのMORE&MOREもだけど米国市場狙いなのかな?的な曲のテイストはどうしてもK-POPらしさが損なわれてる感じがして苦手感も拭えない。
普段K-POP聞かない人はKill This Loveとか好きみたいだし洋楽好きを取り入れるにはいいことなのだろうか。
でもそれってK-POPとしてはどうなの?って最近すごく思ってる。
これも正確にはK-POPではないのだろうか。
言わずもがな、好き。
おわり。
K-POP20200630:2020年上半期K-POP重大事件禄
まとめました。
■SUPER JUNIOR所属ヒチョルとTWICE所属モモの熱愛発覚(1月上旬)
かねてから噂のあったヒチョルとモモの熱愛を双方の事務所が認める。
そもそもSUPER JUNIORは適齢期のメンバーが多く、メンバーと呼んでいいのかもうわからないがソンミンなんかは既婚。
TWICEにしても公開恋愛はジヒョに続き2人目であり、熱愛ネタとしてはジヒョとカン・ダニエルを超えられない感があったことから目立って激しい炎上などもせず。
みんな幸せになるといいね。
■X1の解散が決定(1月上旬)
Produce101の第4シリーズにあたるProduceX101から昨年デビューしたX1は活動開始と同時に番組内で運営が票操作を行っていたのではないかと大きな議論が巻き起こる。
結果的にX1はミニアルバムを1作発表した後に活動休止、年始に解散を発表。
まぁでもバッシングを受けながら活動するよりはいいのかな。
メンバーの知名度だけ上げられて事務所もホクホクでしょう。
同番組の第3シーズンであるProduce48からデビューしたIZ*ONEも同様に活動休止していたが、こちらは解散せずに活動再開。
■EXO所属チェンが結婚と相手の妊娠を同時発表(1月上旬)
昨年末まで新曲のカムバ活動をしていたEXO所属のチェンが年明けに唐突に一般女性との結婚を発表。
結婚の発表だけでなく、それが所謂デキ婚だったため界隈は大炎上。
チェンの脱退を迫るファンがデモを起こし、発表から半年たった今でもチェンはメディアに出るだけでバッチボコに大炎上。
オーストリアの山火事かと思うほどに燃えに燃えまくり半年経った今でも消火は難しい状況。
グループのメインボーカルの1人であるディオが入隊中だからなのか、そももそチェンは特にメインボーカルの中でもメインに据えられていたからなのか事務所の対応は歯切れが悪いままである。
■IZ*ONEのアルバムがとにかく爆売れ(2月下旬~4月上旬)
ProduceX101票操作疑惑の影響を受け活動休止していたIZ*ONEが満を持してカムバ。
活動再開には賛否あったものの、出したアルバムは初日にはK-POPガールズグループ史上最高の初日売上となり、同時にK-POPガールズグループ史上最高の初週売上を1日で叩き出す。
変わらぬ、どころか活動休止前を超える勢いに。
最終的にはTWICEが保持していたK-POPガールズグループ史上最高の円盤販売枚数を更新。
もう向かうところ敵なしである。
これはIZ*ONEにはハンデが大きいが、円盤累積トータルセールス(今まで出したCD全部の累計)に関してはTWICEが未だ首位。
■コロナ自粛の最中、人気男性アイドルが繁華街に遊びに行っていたことが発覚(5月中旬)
BTS所属ジョングク、SEVENTEEN所属ミンギュ、ASTRO所属チャ・ウヌ、NCT所属ジェヒョンの4人がコロナ自粛の真っ只中であった4月下旬に梨泰院で飲み歩いていたことが発覚。
全員が97ラインの所謂タメ会であるが、面子の豪華さが話題に。
アイドルという職業の社会的影響の大きさが議論になるが、同時に普段は遊ぶこともままらない程忙しい彼らを同情するごく少数の声も。
■BLACKPINK所属リサが元マネージャーに10億ウォン騙し取られる(6月上旬)
YGエンタの元マネージャーが不動産を調べるなどの名目でリサから10億ウォン(約9000万円)を騙し取り、そのままギャンブルで使い果たしてしまう。
悪名高いYGエンタの社員が起こした事件、というだけではなく元マネージャーという信頼されやすいポジションの人間であったこと、外国人相手の悪質な手口や被害金額の大きさ、刑事事件には発展せず和解した点など闇深さが議論になった事件。
■IZ*ONEが絶妙に野暮ったくカムバ(6月上旬)
2月のカムバの勢いが収まらないまま6月にカムバを発表。
6月はコロナの影響でみんな延期してたのかなんなのかTWICEやBLACKPINK等もの凄い勢いで大御所ガールズグループがカムバの嵐。
IZ*ONEもいつもの如くティーザー等を発表していくが、コンセプト写真にファン達が不安を募らせる。
これまでとは違い、なんとも言えず野暮ったいためである。
どことなく費用の限界を感じるアイドルになってしまったIZ*ONE……。
背景としては、過去3作の総括プロデュースを担当していたPledis社長ハン・ソンスがIZ*ONEからは手を引いた点が大きいと言われている。
ハン・ソンスは作詞の権利者を妻名義にしていたことが報道されたり、PledisがBigHitに買収されたりと、それまでもこれからもまぁ何かあるんだろうという動きがある感じ。
実際カムバしたら前評判ほどは悪くなく,、議論は尻すぼみに終わる。
大項目にするほどではないが、表題曲Secret Story of the SwanのMVはトラブルによりカムバ当日に公開されず。
MV中のウンビの衣装が宗教的議論を巻き起こしたためである。
おでこにつけた宝石(ビンディーというらしい)には神聖な意味があり、文化の盗用議論が発生したとのこと。
BLACKPINKも昔つけてたような気がするけどこれは違うんかな……。
■AB6IX所属イム・ヨンミンがグループ脱退(6月上旬)
新曲のカムバを控えたAB6IXの所属事務所が6月頭、唐突にイム・ヨンミンが飲酒運転で捕まり免許取り消しとなった旨を発表。
一旦はヨンミンは活動中止扱いとなりカムバは延期された。
しかし翌週になりヨンミン本人の申し出により、ヨンミンはAB6IXを脱退する運びとなる。
ヨンミンはProduce101 Season2のファイナリスト20人まで残ったがデビュー組には選ばれず、番組終了後は同じ事務所のキム・ドンヒョンとユニットMXMとして活動。
その後、Wanna Oneとしての活動期間が終わった同事務所所属のイ・デフィとパク・ウジンの2名に新メンバーのチョン・ウンを加え5人でAB6IXとしてデビュー。
Produce101関連のボーイズグループの中ではトップレベルに成功したグループであり、これからが期待されてたのでちょっと残念。
(ヨンミンが脱退したことによりAB6IXはメンバー全員が元JYP練習生のグループとなる)
AB6IXというグループ名はSEVENTEENよろしく5人のメンバーとファンが合わさって云々…という由来のグループ名なため今後空席になったヨンミン分の1がどう扱われるのかが大きな問題となることでしょう。
一般女性と9月に結婚予定。
日本でもジャニーズ等が一般女性と結婚すると巻き起こるどれだけ位の高い一般人なのか?という議論がほのかに巻き起こるがまぁそれ系の議論はありつつ全体的な空気はおめでとうムードに。
しかし同じ事務所のSUPER JUNIOR所属ソンミンや前述のEXO所属チェンなどの『模範的』ではない結婚発表がチャンミンの結婚を受け再度燃え上がり始める。
(チェンに関しては結局、半年間炎上が鎮まることはなかった)
■NCT所属テヨンにファンが脱退要求(6月下旬)
テヨンはNCT内で多くのグループ、ユニットに所属し(NCTはNCTという大きなプロジェクトの中に複数のグループやユニットが存在する、事務所もあんまりちゃんと理解できないない難解な仕組みのアイドル)多くの楽曲でセンターポジションを務めてきた存在だが、デビュー当初から過去の悪評が絶えないメンバーだった。
SMエンタのグローバルグループであるSuperMにも当たり前に選抜されており、もはやNCTだけでなくSMエンタ全体の顔のひとりと言っても過言ではないテヨン。
ちょっと込み入っており根も深めな件だが、短くまとめると中学時代に素行の悪かった面があった(とされる)テヨンに対して当時の同級生が謝罪要求をしSMエンタとテヨンは謝罪に応じる。しかし別の関係者が不誠実な謝罪だったと暴露(これに関しては事実ではない、もしくは事実の過度な誇張であるとされている)し、それに伴い事実無根な様々な噂がテヨンに紐づき広まってしまう。
騒動に伴い、テヨンは音楽番組の収録に不参加となっている。
個人的な見解を言うと、テヨンに何かしらの火種があったことは事実かもしれないが、今の燃え広がり方についてはテヨンが油をまいたわけではないと思う。
そもそも優等生キャラの多いSMエンタで瑕疵がある(とされている)テヨンがてっぺんを取ってる点や、人数も多くその分実力者も多数在籍するNCTの中で絶対的センターのテヨンの存在について疑問を抱いている人は多いはず。
そういった要素なども絡んだ件なのではないかなと個人的には思う。
そもそも、アイドルのデビュー前のことをとやかく言うべきではないというのはこの件だけじゃなく感じるが。
■BLACKPINKの新曲MVが32時間で1億回再生されYouTube史上最速記録に(6月下旬)
BLACKPINK - 'How You Like That' M/V
BLACKPINKは上記IZ*ONEやTWICEのような円盤売上記録等にはあまり強くないのですが、SNSフォロワー数や動画再生回数等に関してはめっぽう強く、今回も余裕のよっちゃんな1億回再生です。
ちなみに2年前の曲、DDU-DU-DDU-DUは同じタイミングで合計12億回再生となりました。
単位がもはや国家。ちょっとした国家とかじゃなく国家。
■Nizi Projectが終了、NiziUがプレデビュー(6月下旬)
1月から放送が始まり約半年をかけて放送されたJYPエンタとソニーミュージックによるオーディション番組Nizi Project。
もともと有名だったJYP練習生のマコやミイヒ、ラッパーZeebraの娘であるリマの出演などもあり韓国でも話題に。
日本でもTWICEをはじめとするK-POP人気や、Produce101 JAPANの視聴者層であった女子中高生を取り入れられたことにより人気のコンテンツとなる。
番組としても比較的堅実なつくりで悪い意味での議論も巻き起こさず合格メンバーの発表まで終える。
デビュー組となった9名はNiziUとして本日プレデビュー(番組の課題曲を配信)、秋に正式デビュー予定。
■番外編、TWICE所属モモの歌唱力が話題に(6月上旬)
MORE&MOREのカムバ期間に音楽番組に出演し1位を取ったTWICE、番組終わりのアンコールで生歌披露するもモモの歌が酷すぎると議論に。
TWICE (트와이스) 'MORE AND MORE' ENCORE @Show Champion
歌い終わった後のモモの顔がめっちゃ可愛い。
そもそも難しい曲だしこんなもんじゃないかな?とも個人的には思いますが、、
どちらかと言うとツウィの生歌が良くてびびる。
おわります!
K-POP20200618:いまさら聞けない!?BLACKPINK入門編!!
カムバ期間こそ被らなかったものの、コロナの影響か2020年6月は近年まれに見る大型ガールズグループのカムバが重なった月でした。
BLACKPINKは月末にカムバ予定。
ゲイ界隈ではTWICEやIZ*ONEの方が支持率が高いなとかなり感じますが、個人的に、グループとして最も完成度が高いのはBLACKPINKなのではと常に思ってます。
Red Velvet同様、女の子に人気の高いグループですね。
TWICEのようなキャッチーなダンスや、IZ*ONEの様な洗練されたコンセプトこそ無いものの、メンバー個人のカリスマや楽曲の良さは韓国ガールズグループでも屈指のものかと思います。
意外と、BLACKPINKの詳細がわからないと言われるのでBLACKPINKも入門編かきます!!
ちなみにTWICEはこちら
■来歴
BLACKPINKは2016年デビューの4人組アイドルグループです。
2016年はProduce101のシーズン1が放送されI.O.Iが結成された年ですが、IZ*ONEと違いI.O.Iはグループの兼任を許可していたため多数のガールズグループがこの年にデビューします。
Produce101出演者の在籍しているグループだけでも宇宙少女、gugudan、PRISTINがデビュー、加えて前年の2015年はTWICE、その前の2014年はRed Velvetがデビューと、かなり熱い面子が揃っている中で登場したBLACKPINKでした。
そんな多数のライバルが存在する中で、数々の記録を樹立しながら伝説のガールズグループとなっていくのです。
この頃はボーイズもガールズも比較的大人数のグループが流行っていたため4人組っていうのがまずちょっと驚きだったんですが、個々のビジュアルやスキルの高さ、数々の名曲を世に出したTEDDYがプロデュースするグループであること等、花道を歩くことが確約されているグループだったのです。
メンバーの数だけでなく、当時は少女時代の様なセクシーお姉さん系のブームが過ぎ去りGFRIENDの様な清純系とTWICEの様なポップ系がメインストリームを占める中でチョイ悪美人路線という多少アウトローなジャンルをぶっこんだことも衝撃的でした。
『SQUARE ONE』でデビュー後、デビューから14日間で音楽番組1位を取得しこれはアイドルグループでデビューしてから音楽番組1位を最短で取得したレコードとなります。
このレコードは後にIZ*ONE(2018年デビュー)の11日、ITZY(2019年デビュー)の10日と更新されてしまうものの、Red VelvetやTWICEですら半年以上かかって1位を取得していることを考えると相当に衝撃的なことでした。
BTSなどもそうですが、現在はYouTubeの再生回数なんかの方がレコードになりがちです。
所属事務所のYGエンタ(BIGBANG等所属)は日本市場にも強く、翌年には日本デビュー。デビューアルバムはオリコン1位となっています。
個人的な感想ですが、僕の身の回りでは当時はTWICEはまだあまりパッとしていなくてBLACKPINKはアイドルというよりアーティストとして人気があったと思います。
2019年にはアメリカ最大のフェスであるコーチェラにも出演。
アメリカでも相当受け入れられており、もはや世界的アーティストと呼べる存在でしょう。
TWICEも最新作の『MORE&MORE』はかなり米国市場を意識してるように思いますが、昔の女の子っぽいコンセプトはアメリカでは少し受け入れられにくい部分があると思います。
個人的にすごく好きなのが、歌詞の世界観が従来のアイドルとは一線を画していること。
もともと韓国のアイドルはアバンギャルドな路線で攻めがちですが、やはり『あなたが好き』といった疑似恋愛を感じさせる歌詞は定石でした。
そんな定石をぶっ壊すBLACKPINK!
デビュー曲の『BOOMBAYAH』から『私があなたを選ぶ』ような挑発的な曲ですし、その後も恋愛的な歌詞ながらかなり強めな視点の曲が多いです。
また、チョイ悪美女な小悪魔的世界観から、どんどん強めな自立した女性的世界観に変容していくのも大好き。
今後もどうなっていくか期待です。
■メンバー
BLACKPINKの場合はメンバーから紹介していく方が良いかなと思います。
韓国人のジス、ジェニ、ロゼ(二重国籍)とタイ人のリサ。
メンバーはたった4人、かつみんな特徴的なので見わけもつけやすいと思います。
ジェニ
唯一ソロデビューもしており、最も知名度の高いメンバーかと思います。
美人ながらザ・韓国の美人顔ではなくなんとなく童顔、なんとなく小悪魔な不思議な魅力があるお顔。
アイドルっていうより女優っぽい顔な気がします。
パートはメインラッパーですが、歌もまぁまぁ歌う。そして普通に上手いです。
この子を中心に据えるのは本当にすごいなと思っていて、確かにジェニはBLACKPINKそのもの、という感じなんです。
BLACKPINKの世界観とジェニがイコールになっているような部分がある。
ただ、ライブでジェニだけ衣装の着替え回数が多かったりして、他のメンバーのファンからは少し特別扱いをされていると苦言を呈されています。
上記のソロデビューに関してはジェニだけが特別なわけではなく、事務所としては全員ソロデビューさせる計画でしたがジェニのソロデビュー直後くらいから事務所がいろいろとめちゃくちゃになったことも関係しているのかなと。
シャネルの服をよく着てるんですがとにかくはちゃめちゃに着こなしてて『人間シャネル』って呼ばれてます。
2019年の正月にEXOカイとの熱愛が発覚、トップアイドル同士の恋愛で話題になりましたが破局した模様。
リサ
唯一の外国人メンバーでわかりやすいかと思います。
タイ出身のタイ人です。でも韓国語めっちゃ上手いし英語も喋る。
メインダンサーと、ラッパーですね。
インスタのフォロワー数はメンバー随一(2020年6月現在3,400万人)、東南アジア出身はこういったSNSやYouTube再生回数などに強い気がします。
デビュー前後はエキゾチックな顔立ちでしたが、どんどんあか抜けていき理想的なバービーフェイスに。
顔つきと、リアリティ番組に出演したお父さんがスイス人だったため西洋系とのハーフだと言われていますがハーフではないです。
お父さんはお母さんの再婚相手だそうで。
BLACKPINK - ‘블핑하우스 (BLACKPINK HOUSE)’ EP.4-1
この回大好き。
ジス
いつもK-POPのグループでボーカル担当、ラップ担当とかダンス担当とかある中に『ビジュアル担当』とあるのが謎ではあるんですが、ジスはビジュアルです。
ビジュアルですがちゃんと歌います。そして普通に歌が上手い。
僕はジス推しですが、従来の韓国美人!って感じですね。
デビュー前にSMにスカウトされていたことをテレビ番組で話しています。
確かにジスはRed Velvetとかにいても違和感のないビジュアルと実力。
グループ最年長ではありますが、BLACKPINKはリーダーを設けていませんしマンネたちもマンネっぽくなく結構みんな平等な感じです。
ジェニと共に、TWICEナヨンと練習生時代から仲が良かったらしい。
ロゼ
メインボーカル。完全なるボーカル担当。
K-POPのメインボーカルは練習生としての経験を活かす技巧派と持ち前の声量で歌いきるパワフル派がいがちだな、と個人的に思っていますがロゼは両方カバーしているように思います。
パワフルで声量もありながら、繊細な部分も歌い上げるハイブリッドシンガーだと思います。
ギターなんかも弾きます。
オーストラリア育ちなため英語も得意(ちなみにジェニもニュージーランドに留学してた)でBLACKPINKこそ真のグローバルガールズグループだなと思います。
比較的マイペースでメンバーと一緒に行動してない事があり、一時期ハブられ疑惑が出ました。
普通に仲良いんじゃないかと思いますが。
■代表曲
事務所への批判も多いのですが、BLACKPINKはデビューから4年も経つのに韓国ではフルアルバムをリリースしていません。
カムバも基本は年1回ペースなため、あまり持ち曲のないグループです。
ただ、リリースする曲は余すところなく神曲なので、ぜひ下記で紹介する代表曲だけでなくミニアルバムの曲などもぜひ聞いてみてください。
BOOMBYAH
BLACKPINK - '붐바야'(BOOMBAYAH) M/V
後述のWHISTLEと共に、両A面的な感じでリリースされたデビュー曲です。
Produce48の伝説的なグループ評価で使用され、個人的にはこれが一番知名度があるのかな?と思います。どうなんだろ。
当時、AKBグループのオタの方のツイッターやブログで『K-POPは聞かないけどブンバヤは良い曲だと思った』という意見をよく見ました。
キャッチーだし、J-POPにはあまりないノリですよね。
コーチェラの動画も好き。衣装がとにかく毎回うつくしいです。
BLACKPINK - '붐바야 (BOOMBAYAH)' Live at Coachella 2019
WHISTLE
BLACKPINK - '휘파람'(WHISTLE) M/V
個人的にBLACKPINKの曲でトップ群に入るくらい好きな曲です。
イントロがおしゃれ。
とにかく4人の実力や魅力、ビジュアルが当時から既に完成されすぎていて、それを最大に活かした小悪魔的な演出が最高です。
僕はこのMVでジスに恋しました。
プルジャンナン
BLACKPINK - '불장난 (PLAYING WITH FIRE)' M/V
BLACKPINKはほぼ全ての曲の日本語バージョンをリリースしているのですが、この曲の日本語バージョンではプルジャンナン!プルジャンナン!を連呼しており歌詞翻訳の限界を感じさせます。
ライブも日本でやる場合はほぼ日本語になるのですが、個人的には原曲歌唱が好きだなと思います。
最近の子はどうなんだろうか。
AS IF IT'S YOUR LAST
BLACKPINK - '마지막처럼 (AS IF IT'S YOUR LAST)' M/V
この曲もメロディラインおっしゃれよな!
制服テイストの衣装がバッチボコに可愛いです。
永遠にこの制服で活動してくれないかなって思うくらい可愛い。
コンセプト的に幼さが入っているのはこの曲までで、この後からは自立した大人の女性感が前面に出た曲になってきます。
DDU-DU DDU-DU
BLACKPINK - ‘뚜두뚜두 (DDU-DU DDU-DU)’ M/V
カムバの時にインスタにこのイントロを使ったティーザーが上げられてたのをすごくよく憶えてます。
イントロも衣装もメロディラインも展開もダンスもぜんぶ好き。
間違いなくBLACKPINKで一番好きな曲です。
MVが11億回再生されておりK-POPアイドル最高再生回数なのではないでしょうか。
11億って。
なに?中国インドに次ぐ巨大国家ですか?
(ちなみにK-POP全体だと江南スタイルの36億回があまりにも強すぎて超せない)
SOLO
ジェニのソロ曲です。
BLACKPINKのMVはいずれも記録的なYouTube再生回数を叩き出しているのですが、こちらも女性ソロの再生回数で1位に。
楽曲やMVのクオリティも文句なく高く、伝説的な一曲かと思います。
ちなみにこの曲のリリース後にカイとの熱愛が発覚し、『今日から私は 輝くソロ』という歌詞がめちゃめちゃちゃかされます。
最終的に別れてしまったのでちゃんと輝くソロになりましたが。
ジスのソロデビューもめっちゃ期待!してます!
パフォーマンスとしてはこれすごい好きです。
BLACKPINK - 'SOLO' + '뚜두뚜두(DDU-DU DDU-DU)' + 'FOREVER YOUNG' in 2018 SBS Gayodaejun
Kill This Love
BLACKPINK - 'Kill This Love' M/V
曲調が米国市場寄りで個人的にはあまり好きではなかった曲。
ただこの曲リリース後に突然BLACKPINKにハマった人が身の回りでもまぁまぁいたのでキャッチーで強い曲なのかと思います。
今月末の新曲にも期待!
■まとめ
というわけで、えwwwBLACKPINKwwwwって方にもBLACKPINKの魅力がわかっていただけたかと思います。
ボーカル、ダンス、ビジュアル、楽曲、コンセプト等々すべての要素において弱点がなく、むしろほぼ全てが秀でているモンスターガールズグループ、BLACKPINK。
少数精鋭なだけでなくTEDDYのプロデュースなども加わりとにかく無敵なグループです。
弱点が唯一あるとしたら事務所が(社会的に)半壊状態にあることで、彼女たちは事務所のダーティーなイメージに飲まれないでいて欲しいですね。
生まれ変わってBLACKPINKに加入してぇ~~~!!
質問等ありましたらお問い合わせくださいね。
雑記20200618:きっと涙は音もなく流れるけれど赤裸々に
■プロトタイプ理論の夜
人の顔が思い出せない。
視覚的な記憶力はかなり良い方だと思うので、人の顔や風景はなかなか忘れない。
(反対に、名前等の文字情報はなかなか覚えないし、すぐに忘れる)
それでも思い出せない。
たぶん、いよいよ出会った人の数が多くなりすぎて脳の容量が限界に来ているのではと思う。
加えて加齢により容量自体も少なくなってきているのではないかと感じる。
生活に困るレベルで忘れたりすることはまだないので良いのだが、これが加齢か、的な戸惑いがある。
面白いのは、忘れてしまった人たちの顔を類型化していることで、Aさんの顔は思い出せないけど、顔を覚えているBさんと同じジャンルの顔だったな、というのは思い出せる。
そのうちにAさんのことを思い出すときは、Aさんの外見にBさんの顔を合成したものが想起されるようになる。
合成されるのは似た顔の芸能人の場合もある。
ひとりやふたりではなく、人生で出会った60%くらいの人の顔に、残った40%くらいの人の顔がはめこまれていく。
そんなざっくりと思いだせるくらいならいっそ細部も思い出せればいいのにと思うけど、どうがんばっても細部は思い出せず似た顔で補填される。
みんなこうなんだろうか。
これが進んだら、脳内の人の顔がすべて近しい知人十数人に置き換わってしまいそうな気がする。
どうしよう。
■あいもかわらず
飽きもせずセーラームーンの再配信を見ている。
今日時点ではR(第二期)の後半までが配信され、前半の宿敵であったルベウスを倒し、新たな敵であるエスメロードが登場。
ルベウスと、そのの配下だったあやかしの四姉妹が退場してからは少しコミカルな路線に戻る。
この、あやかしの四姉妹にまつわるエピソードがまた良かった。
セーラームーンでは敵の団体内で色恋が発生するのが常だが、四女コーアンは例に漏れずルベウスが好きである。
ルベウスはその感情を利用しコーアンを使い捨て、自暴自棄になったコーアンをセーラーマーズは『間違っていたと思うなら少しずつ直していけばいい、あなたの未来はこれから』と救い、セーラームーンの力によりコーアンは人間に浄化(?)される。
もうこの回が既に泣ける。
また、姉二人に見捨てられたベルチェは捨て鉢になるが『人間には深い愛がある』と主張するコーアンと和解し、コーアン同様に人間に浄化される。
あやかしの四姉妹は、ブラックムーン一族だったころはお互いの足を引っ張り合い決して仲が良いとは言えなかったが、敵対するセーラー戦士たちとの関わりで愛について気付くのである。
そして残った次女カラベロスと長女ペッツだが、なんだかよくわからんすごく強いブラックホール的な何かを発生させる杖みたいのをルベウスから貰い、セーラー戦士たちと対峙。
最初からこの杖使えばよくなかった?
この杖がとにかく強すぎて長女ペッツはもうお前はいらん!と次女カラベロスを攻撃し見捨てるが、セーラームーン達はそんなカラベロスにも『傷ついた人を気遣うのは当り前』と優しい声をかける。
グッとくるのは、彼女らを最終的に浄化するのはセーラームーンの力なのだが、あくまで彼女らを本人の意志で浄化されたいという精神状態まで持っていくのはセーラームーンたちの言葉なのだ。
最終的にはペッツもルベウスに捨て石だと言われ絶望、ブラックホール的な何かに吸い込まれそうなところで自分が切り捨てたはずの妹たちに救われる。
次女、長女もセーラームーンにより浄化され、全員が人間となった四姉妹は4人で化粧品の出店みたいなよくわからん商売を始めるのでした…めでたしめでたし、、となる。
もうこの過程で28回くらい泣いてる。
すごいのだ。1話25分弱、OPや変身バンク、必殺技などを流さなくちゃいけないかなり制約のある中で子どもたちに親が伝えたい、だがしかしなかなか簡単には伝えられないことを凝縮している。
信頼関係、誠実であること、人に優しくすること、筋を通すこと等々…根本にあるものがスポ根的なのだ。
プリキュアもこういった要素はあるが、どちらかと言うとプリキュアは夢を叶えることや多様性を尊重することなど、ミレニアムな価値観の方が前面に出ていると感じる。
セーラームーンの良さは設定やキャラなど由来なのかな?とずっと思っていたが、この毎回毎回の丁寧に練られた展開や脚本が信じられないくらい素晴らしい。
来週からいよいよSが配信になるのでとにかく楽しみ!生きてる!
■画面の中で生きる人々
セーラームーンだけでなく、最近はイギリスのドラマである『ダウントン・アビー』も観ている。
『ダウントン・アビー』はかつて一度観たが、非常に気に入っていて映画版のDVD発売を機にまたシーズン1からゆるゆると再視聴中である。
『ダウントン・アビー』は日本で言うなら朝ドラの様な趣があり、群像劇的な要素がかなり強い。
それから、『ダウントン・アビー』の合間に韓国ドラマの『ミセン』も観ている。
韓国ドラマには珍しいオフィスもので、プロ棋士の夢を挫折した主人公やその上司、エリートながら苦労する主人公の同期たちなどが描かれる。
こちらもどちらかと言えば主人公は没個性気味で、感情を揺さぶるドラマは周囲の人物たちについての方が多い。
最近、周囲の人々が映画やドラマを観る機会が増えたからか、おすすめの作品について教え合うことが多くなった。
その延長線上で、自分の好きな作品の傾向について分析される機会も増えた。
恐らく、僕は画面の中で登場人物たちの生活が感じられるようなドラマが好きなのだと思う。
映画はそもそも苦手で観ないのだが、それは、尺が短く舞台装置的に登場するキャラクターが多いことに起因している。
彼らには背景や、彼らの人生が感じにくい。
映画でも登場人物が少ないものや人物描写が丁寧なものは好き。
ドラマでも、登場人物にリアリティが無かったり発言に一貫性が感じられないとなんとなく冷めてしまう。
そこから何を得たいのだろう、他人の人生の追体験みたいなものをしたいんだろうか。
はい!おすすめのドラマあったら教えてください!