Epistemicia by Banma!!

バンマのブログ。

映画20171205:COCO(邦題:リメンバー・ミー)

前回のブログのようなことがあり結構最近『死』とかそれに準ずるものについて考えるようになったんですが、

banmac.hateblo.jp

丁度現地人の友達にディズニー/ピクサーの新作映画に誘われましてん。


行くまで知らなかったのですが、新作映画の舞台は『死後の世界』
イムリ~!とか思いながら上映中めっちゃ涙腺崩壊
11月末公開でしたが既に2回観てしまいました、、、
もしかしたらもう一回くらい観るかも、、、、

 

映画の名前は『COCO(邦題:リメンバー・ミー)』
個人的にピクサー最高傑作なんじゃないかなって思うくらい良かったです。
日本公開まだなのでネタバレないようにブログ書きますね。
(僕、ネタバレ基準がガバガバなのでネタバレしてるって感じちゃったらごめんね)
公開されたら即、観に行ってね。

 

【ストーリー】
音楽が大好きな12歳のミゲル。しかし彼の一族は音楽を禁止していた。
遡ることミゲルのひいおばあちゃん、ココの母親が作った掟によるものである。
ココの父親は音楽のために家族を捨てたのだ。
ココの母親、ママ・イメルダは憤慨し一族に音楽禁止の掟を作り、靴屋の商売を始める。
ミゲルももちろん将来は靴屋を継ぐことが約束されていたが、それに疑問も感じていた。
家族に隠れて故人である偉大なアーティストのデ・ラ・クルスを聞き、こっそりギターを練習することがミゲルの習慣だった。

 

亡くなった先祖が戻ってくるという言い伝えのある『死者の日』(日本でいうお盆みたいな感じですかね)のお祭りで、ミゲルはこれまでこっそり練習してきたギターを披露しようと思いつく。
しかし自分のギターを持たないミゲルはデ・ラ・クルスの墓から遺品のギターを拝借してしまう。
そのギターをひと弾きした瞬間、ミゲルは生者からは見えなくなり、死者の世界の存在となってしまった

 

死者が見えるようになったミゲルは、死者の国から生者の世界へ戻ってきた自分の先祖たちと出会う。
しかし、ママ・イメルダだけはなぜかこちら側に戻ってこれないとのこと。
ミゲルを生者の世界に戻すため、また、ママ・イメルダが戻れない原因を探るため一同は死者の国へ。
その道中ミゲルは、ママ・イメルダと同様に生者の世界に戻れない男、ヘクターを見かける。
生者の世界で遺影が飾られていない死者は、生者の世界に幽霊として戻ることができないのである。
『死者の日』のドタバタでママ・イメルダの遺影の写真を持ってきてしまったミゲルはヒヤリ。
ママ・イメルダが生者の世界に戻れないのはミゲルの所為だった。

 

死者の持ち物を盗んだミゲルは呪われてしまい死者の世界の住人になってしまっていた
自分の先祖の祝福があれば元の通りに戻れるという。
一刻も早く生者の世界にミゲルを戻し、自分の遺影を直してほしいママ・イメルダはすぐさまミゲルに祝福を与える。
ミゲルが音楽に夢中になっていることを見抜いたママ・イメルダ『二度と音楽に関わらない』という条件付きで。

 

音楽が無いなら元の世界には戻りたくない!とママ・イメルダの祝福を拒否したミゲルは先祖たちの元から逃げ出す。
生者であるミゲルにお願い事があるヘクターの協力と共に、、
みたいな感じです。

 

【感想】
ストーリーくそ長~~~~~~~!!!!
しかしこれでも序盤ですからね。

 

一番の感想は、めっちゃお話良くできてるな~~~!!ってところです。
笑えるし泣けるしってところはもちろんなんですが、キャラクターと設定の使い方がピクサーは上手い!


主要人物は主人公のミゲル孤独な死者のヘクター『音楽禁止』の始祖ママ・イメルダミゲルの憧れのアーティストであるデ・ラ・クルス、そしてキーパーソンであるミゲルの祖母ココ
あとなんかミゲルの仲間の野良犬
みんな役割も見せ場もあって良い!
僕は小説と同時に脚本も書いてみたりみなかったりしてるのですが、2時間ですべての主要人物に意味と役割を与えるっていうのが一番難しいポイントのような気がしてます。
ピクサーに弟子入りしたい!
マリーゴールドの花をはじめ、カラフルでポップなビジュアルも非常に良いです。

 

そして設定の使い方も上手!
『死者の日に自分の遺影が飾られてない死者は生者の世界に戻れない』
『生者の世界で自分のことを覚えている人がひとりもいなくなったらその死者は死者の世界からも消える』
『呪われた生者は、祖先がマリーゴールド(死者の日の花)に込めた祝福を受け取れば呪いが解除される』
上記3点が序盤で説明されるこの映画の設定ですが、使い方が上手!(褒め方ワンパターンかよ)
特に2番目の設定!設定の説明の場面で既に号泣!
お話としてもよくできてるな、と思うんですが。
この設定たちによって、小さい子とかが疑問に思いがちな死者に対する慣習の意味をわかりやすく伝えられてるのが本当にグッドです。

 

かく言う僕も、祖父、祖母は物心つく前に皆亡くなってしまっていて。
お盆の習慣とかお墓参りとか、退屈で退屈でここ十数年はやってませんでした。
お墓ってカエルとかいるし。めちゃめちゃ苦手なんです。
会ったこともない先祖のお墓に言うこともないかな、とか思春期は思ったりしてたし。
そもそも習慣の意味がわからないな~って小賢しい子どもだった僕は思ってました。

 

ミゲルが死者の世界で自分の先祖が自分の成長を見守っていたことに気づき、彼らが必死で死者の世界から帰してくれるよう自分の身を案じていることに気づき成長するストーリーライン。
自分の先祖に出会って家族の大切さに気付くみたいなのがひとつの核ですね。
ああ~~~まじおじいちゃんおばあちゃん会ったことないけどホントごめんね!って感じでしたわ。。
最近のこととか、自分の祖父祖母のこととか、いろいろ考えて号泣ムービー

 

ずっと、ここ最近は『死』とか逆に『生きること』とかそういうものの真髄とか、割り切り方とか、そういうことをテーマにした映画とかを選ぶ傾向があったけど。
どれもなんとなくしっくりこず。
今このタイミングでこの映画に出会えたのは奇跡だなーと思います。

 

ちなみに、観てた中では映画じゃないけどドラマの『すいか』第6話が一番しっくりきたかも。
もともと大好きなドラマで、第6話がお盆の回であることを知ってたのでこの回だけ見直してました。
教授(役名ね)が30年前に死別した恋人に語り掛けるシーンは何回見ても号泣。。

 

COCOももちろん良かったけど、もし何かそういう映画やドラマでおすすめあったら教えてください。

 

【おまけ】
ちなみに同時上映でアナと雪の女王の続編?のショートムービーもあります。
同じ城の中、離れ離れで育ったエルサとアナにはクリスマスにはこれをやる!という伝統がない。
そんなふたりを案じてオラフがふたりの為にクリスマスの伝統を探しに行くものの…みたいな話です。
このショートムービーもなかなかにいい話でCOCOスタート前から号泣ですからね。

 

COCOの日本公開は3月になってしまうようですが、ぜひ公開されたら観に行ってください。
日本公開時は2017年じゃなくなっちゃうけど、僕の2017年ベストムービーでした。
ちなみにCOCO観るまではT2トレインスポッティングがベストムービーだったかも。
どっちも同じくらい好きよ!