Epistemicia by Banma!!

バンマのブログ。

心覚20200916:マイプロテイン虫混入事件について、そして個人輸入について思うこと

最近、マイプロテインの製品に虫が混入しているという事件がいくつかあったようです。

詳細はいろいろまとめられてますし、動画に関しては転載されすぎてどれが元の投稿か判断しかねるためここには掲載しません。

 

僕自身はマイプロテインを購入した経験は数度のみで、ここ2年ほどは全く買っていませんでした。

後述しますがiherbの方が自分の好みに合っていることや、サプリメントに関しては最近は国産品でも安いものが多々あることが理由です。

ただ、個人輸入での買い物は好んで行っていることや、シンガポールや香港での生活を経て昨今の日本人の購買行動について思う所があり軽くまとめます。

 

今回議論になっているポイントは大雑把に2点あります。

①製品に虫が混入していたこと(品質管理の問題)

②虫混入に対する対応のまずさ(顧客対応の不十分さ)

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①に関してはもちろん品質管理上の問題はあるでしょうしマイプロテイン側を完全に擁護するのは少し難しいです。

ただ、買う側のスタンスとして、低価格帯の製品を買うリスクについて考えなくちゃいけないのかな、と思います。

物の値段とはその製品そのものだけに付いているわけではなく、原材料費、人件費、製造費、流通費等様々な要素から算出されます。

低価格帯の製品とはそのいずれか、もしくはそのすべてを削ることにより成り立っているため、製品に何かしらの不備がある可能性はおのずと上がりますよね。

安いもん買ってんだから虫ぐらい入ってても許せよ!とまでいくと暴論になってしまいますが、『マイプロのこと信用してたのに裏切られた…』というのはお門違いな反応かと。

そこで傷つく前に、低価格帯の製品に信頼を寄せるような自分の人生について一度考え直した方がいいと思います。

安めのもの買うのだから『あると思います、不良品。』ぐらいの態度でいるべきだと個人的には思いますし、SNSで騒ぎ立てるべきでもないと感じます。

 

僕個人の感想ですが、日本に居ると『安い製品を買うリスク』について麻痺していくような感覚があります。

それは、日本では低価格帯なのにまるで高価格帯のものを購買したような気持ちになれる購買体験が多々できるからなのかなと。

それ自体は素晴らしいことですし日本の企業努力の賜物だと思いますが、低価格帯の製品を買うリスクや買うときのスタンスについて無配慮になっていい理由にはならないと思います。

 

②についてですが、大前提としてマイプロテイン個人輸入です。

輸入品を手に入れる際、本来は海外にあるメーカが作った製品を現地の卸が流通させ、日本の商社が輸入し代理店や卸が流通させ小売店が販売し私たちの手元に届きます(大雑把ですが)。

そのクソ長いプロセスをすっ飛ばし、そのプロセス分の費用を安く済ませるのが個人輸入です。

加えて、個人輸入なので状況としては『マイプロテインが日本で売っている』というよりも『日本の人がマイプロテインを買いつけている』イメージになります。

なので、謝罪対応が日本の基準に達してないとか不十分であるみたいな批判はお門違いだと思います。

日本式の謝罪が欲しいのであれば、従来のプロセスで日本企業を通して同様の製品を購入すればいいんじゃないかと。

食中毒レベルになっていない中、既に届いた製品は自分で処分してください、新しいものを送ります、以上の対応って本当に必要ですか?

マイプロテインの謝罪よりも、個人輸入のハードルが下がってしまった故に個人輸入の特徴というかデメリットを理解しない人が増えたことの方が問題かと思います。

これは『こういうもの』ですし、マイプロテインは必要十分な対応をしていると個人的には感じています。

 

また僕がiherbを利用する理由については、自分とメーカの間に一社挟むことが保険になる可能性があるためです。

僕はどちらかというと配送トラブルや詐欺について警戒していたのですが、メーカや団体から直で買い付けるタイプの個人輸入は可能であれば何かしらの会社を挟むことをおすすめします。

製品やサービスのトラブルを個人対企業で解決するのは大変ですが、間に一社入れて企業対企業の構図にすることは大きな保険になります。

また、決済も、できるのであればクレジットカードよりもペイパル等のサービスを利用する方が一社挟むため安全です。

(ペイパルは購入詐欺にあった際ペイパルが返金対応、先方との交渉等行ってくれます。また、クレジットカードカード情報もいろいろなサイトで入力せずに済みます。)

メーカ直販のマイプロテインよりも、同様の物が同じくらいの値段で買えるiherbをより利用していたのはこういった理由からです。

マイプロテインを利用するな、という話ではなく、メーカ直販の個人輸入で製品を購入するのであればこういった対応の塩さなんかはセットですので仕方ないですし嫌なら自分で保険をかけなさいよという話です。

 

今回の件、もちろんマイプロテインの商品管理に落ち度はありますが、今日びプロテインサプリメントなんて星の数ほど選択肢がありますしどうしても嫌なら別の所から買えばいいんじゃないですかね。

インターネットまわりが発展し個人輸入のハードルは下がりました。

そもそも、マイプロテイン個人輸入であるという自覚のないまま購入していた方も多いと思います。

安く物を仕入れるリスクや個人輸入のデメリットなどについてはいま一度きちんと目を向けるべきかと思います。

ただ、個人輸入にはそれを上回るメリットがあることかと思いますので、ぜひ全体像を把握しつつ楽しんでくださいね。