雑記20211031:20、20デシベル 私だけに聞こえるように囁いて
なんか最近無気力です。
いろいろな人に話を伺う度に結局自分を造ったのは野球部での生活だったとか大学に入るためにものすごく頑張ったみたいなことが多くて根性や胆力の大切さをアラサーにして思い知ってます。
根性と胆力は、ばんまが持ってないものナンバー1とナンバー2です。
凪のように生きていきたい。
久々の雑記。
■ランキングの終焉
今年のはじめ頃に紹介したジェーン・スーと堀井美香のポッドキャストがびっくりするくらい流行ってる。
そして最新回が本当に面白かった。
最近の人々はもうそこまでランキングに興味がないのではないか、という話なのだけど、ここ最近まで年頃の女の子たちが集められて順位をつけられて選ばれたり落とされたりする番組をみていただけにちょっと耳が痛かった。
(ショパンコンクールについての話題から)
美『いやでも違うの、本当にだからもうなんかそのファイナルを見た時点で、なんか、もう完結。いいものを見せてもらった。ありがとう。っていうので、そのあんまり誰が1位とかには本当に興味が無かったんですよね』
ス『なんか…あの…ランキングを決めるってこと自体が、やや興味の対象じゃなくなりつつあるよね』
美『あぁ、そうかもしれないですね』
ス『この間、友達と喋ってて思って。なんか、例えば』
美『うん』
ス『トーナメントみたいなものがあるじゃないですか。世の中には。どんなスポーツだったり、園芸とかお笑いとかもそうですけど、んで1位を決めるってとこにカタルシスがあったりとか感動があったりっていうのを私たちは子どもの頃から見てきたけど』
美『うん』
ス『なんか、結局その推し活含めて自分の好きなものを好きなように愛でるとか、関係性を遠くから眺めるみたいなことに興味を持ちはじめて、そっちがメインになってくと、えっ、別に1位とか決めなくてよくない?って気持ちになってくるよね』
美『うん、本当にそうなんですよ。私が、本当に新人の時だからこれ26,7年前の話ですけど「王様のブランチ」が始まったんですよ』
ス『はい、はいはい』
美『私、初代アシスタントだったんですけど』
ス『あっ、そうなんだ』
美『そん時に説明で受けたのが、新しい番組が始まると。超画期的な番組で。あの、朝の9時から2時くらいまでずっとやるんだと。それがまずいっこ。で、もう一つが全部どういう構成かって言うといま人々はランキングってのに飢えてて、ランキングしたがると』
ス『お願いランキング的なことだ』
美『そう、これからの時代ランキングなんだって。全部ランキングでいろんな物を表していく番組だって言われて。なんか、その時代はたぶん、何かに順番をつけるとかが凄く流行ったし気持ちのいい行為だったんだろうね』
ス『だろうね、信憑性があったんだろうね』
美『誰かに1位から5位までつけてもらう、じゃあ1位いいんじゃないかとか1位やってみようかとかのがあったんでしょうね』
ス『わかる、私たちはたぶん参加者になったら順位決められたいっていうか、そこに入ってく醍醐味があるのはわかるんだけど、見てる側としてだよね』
美『あっ、そうだと思います、あっ、そうですね、もうまさにだから今回のそのショパンコンクールなんて見ててもほらもちろんさ、そんなにピアノ詳しくなければさ、この人がいま上手だったなんだってわかんないわけじゃないですか。感覚で見てるから、みんな』
(中略)
ス『そう、なんかね、時代が変わってきてる感じはすごいね、したの』
美『そうなんです、だから順位の段階であんまり別に誰が1位になってもって、たぶん、みんな1位違ってただろうなって思いましたし』
この後にリアリティショーや教育において順位付けに意義がないわけではなくて、単純に順位を付けられる側も見ている側も興味がないならやる意味があまりないよね、という話題になっていく。
これはハッとさせられる一方、確かにな、と思う部分もあって。
僕はYouTubeやNetflix等によりエンタメが分散したこともこの価値観の変容が起因しているとずっと考えてたんですけど。
テレビマンのおもちゃにされた芸人を面白がったり、大衆が誰かひとりに憧れたりするのがどんどん古くなって、情報を仕入れたい人は仕入れるし、面白いものは自分の琴線に触れるものを自分で探すし、そしてそれが簡単にできるようになっていて。
スキンケアとかダイエットについても同様で、結局は最近話題だからとかランキングが1位だからとかとかよりも『自分に合っているか』が最もキモになると最近真理に辿り着いていた。
そうやって『個』の要素が強くなっていくと社会や消費はどうなるんだろう。
逆に、属性や志向による小さくて強いクラスタが沢山出来るようになってくるのかな。
■裏体育館
そうやっていろいろ考えていて、最近自分が無気力であることについても思ってみたのだけど、やっぱりどうしても2021年を消化不良的に過ごしてしまった後悔みたいなものがモンヤリしているのかなと思います。
今年はまじで仕事が忙しい時期もあったしダイエットもずーっとしててコロナも相まって殆ど人と会わなくなってしまったし、会わないうちになんだか対人能力が異常に低下してしまった(わたしの場合そもそもがコミュ障なので元に戻ったという方が正しいのかも)節がある。
じゃあこのコロナ流行ってた中でどうしてれば満点だったの?って思うけど、結局こういう難しい局面で物を言わせるのはバランス感で、自分のバランス感のなさを痛感した年だったからアラサーにしては痛すぎる状況で沈んでるんだと思う。
しかし色々考えても仕方ないし、景気が良い時期に向いてる人もいれば向いてない人もいるし朗らかな環境に向いてる人もいれば向いてない人もいるってことを思えば、ただ今の時期と状況に自分が向いてないだけなのかなとか耐え忍べばいつか日の目を見るでしょうとも思います。
気持ちが沈むと、昔King&Princeの平野紫耀くんが『学校の定番告白場所といえば?』という質問に対し『裏体育館』と答えたことを思い出す。
本人としては『体育館の裏』と言いたかったようだが、彼の底知れないポテンシャルを感じさせる回答。
やっぱりアイドルは希望だと思います。(結論)