Epistemicia by Banma!!

バンマのブログ。

心覚20180302:Kindle Unlimitedは再評価されるべきじゃない?って思ってる。

大学二年生の時にiPhone 3Gを手に入れて以降、あ~手に入れてよかったな~っていう家電/ガジェットはKindle以外ないです。

僕は割と本を読むし、特に飛行機移動も多いのでKindleiPhoneと共に肌身離さず持ってます。

あといまは海外に住んでるのでクリックひとつで本が買えるのも嬉しい。

現物より安かったりポイント溜まったりもするし。

iPhoneはその後4なんちゃら5なんちゃら6なんちゃら7なんちゃら~~と代替わりしていったけど、Kindleに関しては入手した6年前からずっと現役で使い続けられているのですごい。

正直何回も落としてるしジッパーにはいれてたけどお風呂で使ったりもしてるし。

機体にそこまで不満がないので壊れたら買い時かな、、と思い続けているけどずっと壊れない。

特別高いものでもないので本読む人はぜひ買ってみてください。

人生変えちゃうガジェットかもって思います。

紙にこだわってるひとは慣れの問題なので食わず嫌いしないでまず使ってみてください。

僕が持ってるのはKindle Paperwhiteってやつです。

べた褒めだけどほんと貶すところのないサービスとガジェットなので。

 

そしてそんなKinldeを提供するAmazonが一昨年くらい(記憶が曖昧)に始めたサービスがKindle Unlimited

ひとことで言ってしまえば定額読み放題のサービスなんですが、僕は開始当初飛びつき、そして即解約しました

理由は3つ。

①ラインナップが微妙。

②複数巻シリーズの小説や漫画が全巻配信されていない。

上記2点を前提にすると月額980円がまったくお得ではない。

この当時はkindleは小説、ビジネス書や漫画を読むものとして捉えてました。

それもそのはず、僕が持ってるKindle Paperwhiteは白黒画面なので雑誌などは読みにくい。

しかし読みたい小説、ビジネス書、漫画はラインナップが本当に微妙

あー読みたいなー!っていう本を見つけても1巻だけ読み放題対象で2巻以降は買ってください!みたいな感じで。

もちろん面白い本も配信はされてるものの、数冊読んであとはいいや、、という感じで翌月退会しました。

 

しかし、最近Amazonを漁っててKindle Unlimitedの活用方法に気づく。

旅行本やレシピ本が対象になってるんです!

旅行本ってかさばるし、旅行終わったら結局メルカリ行きだし、複数買って検討したいと思うけどその割に高いし。

レシピ本も同様、基本は写真本なので高くつくし、正直レシピって一度作ればだいたい覚えるのでそれ以降不要ですよね?そしてかさばる。メルカリでもさほど売れない。

僕は旅行本とレシピ本のためにKindle Unlimitedに再入会しました。

旅行本、レシピ本は写真が多く、文字も小さいためKindle Paperwhiteの端末では読みにくいです。

そこで僕はKindle Unlimitedでダウンロードした旅行本、レシピ本についてはPC版Kindleを利用しています。同一アカウントで書籍の共有もできます。

旅行本についてはiPhoneを使ってますし、iPadをお持ちの方はまさに適役かと。

PC版Kindle

 iPhoneiPadについてはApp Storeで無料配信されてます。

 

旅行本についてはなんとあのるるぶが配信されてます!!

るるぶは国や地域によりなぜか読み放題対応と非対応両方あるので行きたい場所によりますね。

いま(2018年3月現在)は下記が対応です。順番は適当です。

■日本国内旅行

北海道/青森/岩手/仙台/会津/信州/山形

栃木/茨城/群馬/東京/埼玉/千葉房総/横浜鎌倉

新潟/石川/福井/静岡/岐阜/伊勢志摩

奈良/大阪/京都/兵庫/滋賀びわ湖/和歌山

岡山倉敷/広島宮島/松江出雲/鳥取/愛媛/徳島/山口萩下関

長崎/佐賀/鹿児島/熊本/宮崎高千穂/沖縄

■日本国内旅行(温泉&宿)

東北、関東(信州新潟伊豆箱根)、東海信州飛騨北陸、関西中国四国北陸、九州

■日本国内旅行(日帰り温泉)

関東周辺、名古屋東海信州北陸、関西中国四国北陸

■日本国内旅行(るるぶこどもとあそぼ!)

東北、関西、中国四国

■海外旅行

韓国/台湾/香港マカオ/ベトナム/フィリピン/タイ/マレーシア/シンガポール/バリ島

ミャンマー/スリランカ/インド/ドバイ/トルコ

グアム/サイパン/ハワイ/アメリカ西海岸/ニューヨーク/カナダ

ニューカレドニア/オーストラリア/ニュージーランド

イタリア/スペイン/オランダベルギー/スイス/ウィーン/ドイツ/イギリス

北欧/ロシア/クロアチア/エジプト/南アフリカ/ブラジル/メキシコ/ペルー

クッソ多いな!だいたい網羅してますね。

読み放題なのでいつか行きたい場所の情報も仕入れられていいですね。

 

その他にもananやフィガロの旅行特集号なんかもあります。

現地にまつわるコミックエッセイや自費出版的にkindleで売られている旅行記や写真集なんかもあったりするので、興味のある国や地域で調べてみてください

 

レシピ本は配信されているものの中で興味のあるものをかたっぱしから読んでます。

定番のやつ。簡単なものが多いのでおかずレパートリーを増やしたい人にも。

ひたすらデブ飯だけ載ってるレシピ。人が集まるときに作ると楽しいかも。

ダイエット飯。

しっかり料理のレシピや野菜中心、おつまみレシピなど。

選択肢がものすごい多いわけではないですが、抑えるところは抑えてる感のあるラインナップ。

 

どちらも、無料期間に読むだけ読んで退会でも悪くはないかもしれないです。

元値が高い本なので、1~2冊読めば読み放題の月額分は元取れてしまうのでそこもいい。

ほかにも活用のアイデアあったら教えてください。

この使い方をして、現状としては月額980円は余裕で払えるサービスだなって感じました。

 

ぜひ気になったらKindle Unlimited+PC/iPhone/iPadで試してみてください!

Kindle端末がなくてもPCか携帯、タブレット端末があれば入会できます。

最初の1ヶ月は無料なのでまずはやってみるのがおすすめです!

 

心覚20180222:香港でジムを探した。

習慣なのか惰性なのか習慣なのか、習慣だったらいいけど。

惰性でずっとジムに行ってる。

それも宿命なのです。

そして香港でもジムを探す。

 

シンガポールでジムを探すのは結構楽だった。

シェアもあり店舗数も多く使いやすいFitness First、スマート路線で若年層を引き入れるPure FitnessやTrue Fitness、ラグジュアリー路線のVirgin Active。

それから24時間のAnytime Fitnessかプライベートジム。

正直、会費はそこまで変わらないので立地と第一印象がほぼすべてだった。

僕は施設の広さに対して利用者が少ないという理由と立地でVirgin Activeを選んだ。

ラグジュアリーって言っても数十ドルしか他と会費変わんないし。

友達もみんな家が近いとか職場が近いとかPTが友達とかそんな理由で選んでた。

 

香港は激戦区…っていうかなんかいちいち極端で悩ましい。

見学に行った感想を備忘録として書きます。あくまで個人の経験と感想です。

ちなみに書いてある会費については変動する可能性が大いにあるものなので参考までにご確認いただければと。

 

行ったのは湾仔エリアの4つ。

Physical Fitness

Pure Fitness

Fitness First

Ultimate Performance

の4つ。Anytimeなどその他チェーンは行動範囲外だったので除外。

あとライザップもUPと同系統ではありますが行ってません。理由は後述。

 

■Physical Fitness

 はじめに行ったところ。湾仔の店舗は5階建てのビルぶち抜き。

階段移動と段差が多いのがちょっと、、って思ったけどまあまあ広い。

広い分人も多い。夕方18時ごろ行きました。

フリーウエイトとかはあんまり思った通りにできなさそうな気配。

受付のめちゃめちゃやる気なさそうなお姉ちゃんに案内してもらう。

客層としては結構ガチのマッチョ3割と惰性で来てます系の人7割。

お姉ちゃんに会費を聞いたら定価は700HKD/月くらいとのこと。

しかしキャンペーンで140HKD/月だよって。約1960円(1HKD=14円計算です)!!

ちょっと安すぎない…?って不安になって聞くと36ヵ月契約とのこと。

3年間分を一気に前払いすれば一番安いこの値段でいいよと。

ちょっと…そもそもそんなに香港いるかわかんないし1年くらいは?って聞いたら

24ヵ月は160HKD(約2240円)/月、12ヵ月は216HKD(約3024円)/月とのこと。

12ヵ月の端数はなんなんだ…?

ちょっとあまりにも安すぎて恐ろしくなって即決はせず帰る。

施設自体は設備もいいしそんなに汚いとも感じず。ただ人は多い。

Googleのレビューみたら世界一汚いジム!!と酷評はされてましたが。

湾仔の公営ジムが1回16HKDだったと記憶しているので月10回行くならこっちかしら。

ていうか公営のジムよりはきれいだし設備もよかったよ。

とりあえず保留。

 

■Pure Fitness

湾仔っていうか金鐘のあたり。の店舗へ。

Fairmont Houseってビルに入ってる店舗。この辺に数店舗あり。

湾仔側からだと異様に徒歩で行きにくい場所で、中環から通うことを想定されてる感。

こぎれいで人も少なめ。富裕層が通ってる感。

Tシャツ、ショーツ、タオルのレンタルが会費に含まれてる。

2フロアでカーディオ1フロアとマシン1フロア。

カーディオのところにTSUTAYAみたいな棚があって好きな映画をカーディオしながら観れる。

マシン、フリーウエイトも申し分なし。

スタジオレッスンも結構あるらしい。

会費が1000HKD/月とかだった記憶。社外秘?だからと資料を渡してくれない。

どこに店舗があるのかわからんがPure Yogaの店舗も使えるプランだと1500HKD/月とかだった。

あと入会費がPure Yoga有のプランはひとまわり高かった。通常の入会金は1000HKDくらい。

Yoga有だと月2万近くか~、、しかしシンガポールで月16000円くらい払ってたのでまあYoga無し会費ならまだ許せるレベルではある。

しかしあれだけ安くてそこそこの設備のPhysicalを見た後だとこの値段に妥当感が薄い。

営業のお兄ちゃんが今日入会してくかい!?とドラクエの武器屋みたいなことを言い出すのでちょっと他も見ます…とお暇しようとすると『( ゚Д゚)ハァ?』みたいな反応。

どこ見に行くの?うちが良いのはわかったでしょう?みたいなゴリ押し

Fitness Firstも見たいから!と言うとFFディス

運よく他のお客さんがそのお兄ちゃんに紅包(ホンバオ、お年玉。香港では旧正月期間中に既婚者が未婚者に配ったりお世話になってるお店のスタッフにあげたりする。)をあげようとしてたのでまた来ますね!!と去る。

シンガポールより営業が稚拙だしゴリ押しすぎてちょっと印象悪い。

 

■Fitness First

施設的にはPureと遜色ない感じ。

正直Pureのお兄さんがFitness Firstをディスってた気持ちがわかる。

こちらの方が会費が安くて設備はほぼ同程度。

立地の件もありPureを選ぶならFFを選ぶかなという結論。

こちらは湾仔駅から高級住宅街Lee Tung Avenueを抜けた先にあるHopewell Centreの中。

高級住宅街っぽい客層でした。

こっちは1フロアで小ぢんまりとまとまった感じ。

PTがやる気なさそうにたむろしてる。

営業のお兄ちゃんがめちゃめちゃ早口ではあるもののネイティブイングリッシュスピーカー?ぽく説明がわかりやすい。

しかしこっちもこっちでゴリ押し営業と他ジムディス

今日入会しないとこの会費は無理だから!!みたいな。じゃあ結構ですって言って帰ろうとしたらメールするからね!って。ツンデレかよ。

こちらは12ヵ月縛りで700HKD/月くらいだったと思う。

帰ろうとしたら1ヵ月分Freeにするって言われたので割って650HKD/月くらい。

9100円ならシンガポール時代よりも一回り安いので許容範囲。

ジム着タオルレンタル有、マシンも密集してたけどしっかり有、フリーウエイトエリアは少し小さめ、スタジオレッスンも有。

Pureならこっちかなという感じで終了。

 

■Ultimate Performance

ここは行かないと思います。が興味本位で。

Causeway bayのラグジュアリーなビルに入ってました。

一言で言うとライザップみたいなジムです。ライザップの先駆けなのかしら。

しかし調べてるとライザップのような理論型ダイエットをするよりかは、結構しっかり身体造りをしてくれる感。

痩せたい的な希望のみを叶えるというよりかはPTと食事で理想の体型に持っていきますよ的サービス。

ジムの内装はクロスフィットみたいな感じで完全PT制。

一回の値段を忘れてしまったのだけど、トータル50万くらいかかるわ、、と思った記憶。24回とかのPTセッションと食事管理等のトータル。

すげー結果でそう感はあったので本当にマッチョになれるなら50万も高くはないと思うけど。

セッション数を減らせば総額も安くはなるけどあんまおススメできないって言われる。

あとピークタイムじゃなくて平日昼間とかのPTは少し安くなるらしい。

あとミールデリバリーのサービスとかも別料金であるみたい。

たぶん僕みたいな若い客はあまりいないからなのか、冷やかしですかね?みたいな反応であんまり向こうもゴリゴリ押してこなかった。

営業が他のジムに比べめっちゃしっかりしていた。

営業はたぶんイギリス人っぽかった。PTはみんな広東語以外に英語か中国語も話せるし、PTが合わないなら替えることも可。

 

■総評

値段ならPhysical。

適度なクオリティならFF。もう少し上をめざすならPure?

本当にガチでやりたいならUltimateでしょうか。

あとはご自身の立地と、スタジオレッスンとかに興味がある方はそちらも加味して。

 

シンガポールの友達に教えられたけど、以前香港にはCalifornia Fitnessという会社があって、値段はPhysical並み、ゴリ押しは他のジム並みみたいなジムだったそうで。

台湾に昔あったのは覚えてる、、今もあるのかな?

最終的に経営破綻してしまったそうで。

会費まとめて先払い制なのでクレーム殺到みたいな。

Physicalもそうならないのかな、、みたいな一抹の不安はあり。

オフィスの同僚(現地人)に聞いたらPhysicalはたぶん大丈夫とのことだったがFFやPureの営業の兄ちゃんはPhysicalは間違いなくCalifornia Fitnessと同じ運命だよ!!とのこと。

確かに調べると数年前にPhysicalの当時の社長が逮捕されてたりして怪しげ。

 

おそらく僕は、一旦Physicalに12ヵ月契約で入会。

様子見して無理だったらFFに切り替え。をしようかなと思います。

Physicalの月会費は安いし途中で見切ってもそれほど損するって程ではないので。

シンガポールだと全然悩まなかったのに超悩ましい香港のジム事情。

だんだんめんどくさくなってきたわ。。

心覚20180222:香港で洗濯屋を使った。

掃除洗濯料理云々、、とある中で一番アウトソーシングしたい家事は洗濯だと思う。

料理や掃除は正直好みとか塩梅の問題もあるしやってて楽しい部分もあるけど。

洗濯に関しては誰がやっても同じだし、別に楽しくないし。

洗濯機回して一時間待って乾燥機使うなら乾燥機待つとか干すなら外出るのがめんどくさいとか雨降ったら最悪とかそういう諸々もめんどくさい!

 

って思ってたら香港には洗濯屋というサービスがあるらしい。

まるっと洗濯と乾燥をしてくれて、畳んで返してくれる。

もちろん普通の洗濯なので色移りしそうなものとか通常の洗濯が不可のものはだめだけど。

調べたら結構店舗もあり早速使ってみることに。

 

一週間分の洗濯物。袋に溜めてたのでそのまま持っていきます。

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洗濯屋。結構そこら中にあります。

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どの家もベランダがないから、洗濯っていうか乾燥までしてくれるのが需要あるのかも。

 

そのまま量りにのせて重さをはかる。

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約1週間分で50HKD(700円、1HKD=14円計算)でした。

お姉さんに『トゥモロー!!セイムタイム!!』と言われる。

 

そしてトゥモローのセイムタイム

 

袋に詰められた洗濯物が。

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開けるとこんな感じ。

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正直、乾燥までしてくれて畳んでくれて700円ならいいかな~という感じでした。

自分のTwitterでもアンケート取ってみたらこんな感じ。

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意外とみんな700円は許容範囲なのね。

独身男ばかりのTLではございますが、、

 

折角のサービスなので積極的に使っていきます!

書評20180221:ニューヨークで考え中(近藤聡乃)

ちょっと前に『A子さんの恋人』という漫画を薦められ読んだ。

ニューヨーク帰りの漫画家、優柔不断で言葉足らずな主人公A子さんがそれぞれ別れきれず東京とニューヨークにいるふたりの恋人(って言うにも微妙な関係だけど)とすったもんだしたり、A子さんの友人らがまたすったもんだしたりする話なんですが。

超面白い!!すごい!!やめられない!!みたいな感じではなく連ドラ的な、なんか割と人間味あってついダラダラ読み続けてしまうみたいな……全然褒めてないっぽいんですが褒めたいんですよ僕は!

展開が衝撃的!みたいな面白さよりあ~わかる~みたいな面白さ。

ちょいちょい読み返したりしてて。

とにかくすごく漫画を描くのが上手い作者だな!と思って作者名を調べてみると。

 

近藤聡乃

 

すっごい見たことある!って思ったらYouTube黎明期くらいに流行ってた、たまの『電車かもしれない』のアニメーションPVを自主作成してた人でした。たぶん美大の課題だったんかな。

モノクロ映えする世界観とか、細部の描き込みとか、たまの音楽も相まってすごく中毒性のある動画で。

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お~~~この人~~~!!ってなり日本帰国時に他の著書も購入。

それが

 

ニューヨークで考え中

美大卒業後、しばらくして文化庁在外派遣研修員に選ばれニューヨークに派遣された筆者。

そして研修期間終了後もそのままニューヨークに住んでしまいその日常を描いたコミックエッセイ。

 

こちらもニューヨークでものすごい衝撃的な出来事が待ち受けている!!とか人生を変える出会い!!みたいなことではなく、淡々と海外での日常を描く感じ。

だけどそれが心地よくて何度も読んじゃう。

海外に住んでる人にとってはあ~そうだよね~みたいな部分も多いし、日本に住んでいる人にとっては海外に住むってこういう感じなんだ!みたいな。

日本にはなかなかいないタイプの人と街中ですれ違うとか、外食についてとか、少し遠出をした話とか、持ち寄りパーティーに何を持ってくとか。

 

A子さんの恋人もそうだったけど、すごく1話の流れと結末が上手なのと、このニューヨークで考え中については文字も手書きでなんかすごく安心感がある。

漫画家に留まらず、芸術家として成功している人なのに気取ったところもなくて日本の食材や外食の値段とか、靴を褒められた話とかすごく庶民的な部分もあってそこも好き。

ニューヨークが特別な街だからこの漫画を描いてる、っていうよりこの筆者の日常を描く上であくまで舞台がニューヨークだった、みたいな印象。

ニューヨークって言ってもSATCとかGossip Girlみたいなマンハッタンが全てじゃないんだな…と気づかされる。

 

あと、生活についてだけじゃなくて、海外に住むにあたってメンタリティ的な部分も結構同意する部分が多い。

僕も、こうして海外で暮らしているうちに、もし日本がなくなっちゃったらどうしよう!とかふと不安になる瞬間がある。

何があるかわからないし、何かが起こらないとも言い切れない世界だと思う。

そういう中で、もし日本とか、東京がなくなったらどうしよう、って思う瞬間があるんです。

激しくなくとも海外生活のちょっとした陰と陽みたいなところを描いている点もおすすめ。

 

なんか、なんとなくほっこりしたもの読みたいな~って感じの人はぜひ読んでみてください。

2巻も最近でました!

恋愛ドラマとか好きな人はA子さんの恋人も併せて読んでみてください!

記録20180212:君とすきな人が百年続きますように

■3ヵ月

が経ちました。あれから。

banmac.hateblo.jp

これから。

それなりに激動だったと思う。そして、3ヵ月は節目だった。

僕はシンガポールに戻り、普段通りの日常を送っていたら体調を崩した。

夜なかなか眠れない。朝起きれない。

そして自分でも信じられないくらい情緒不安定だった。

あまりにも調子がおかしすぎてクリニックに行ったらストレス反応と診断された。

ストレス反応は、あくまで大きなストレスに対する身体の反応で。

しかしこれが3ヵ月続くならうつ病とかそういう病気に診断されますね。って言われ。

いまはもう良くなったので結局うつ病ではなかったんですが。

なので3ヵ月っていうのはひとつの節目として覚えていたのである。

人が亡くなる、っていうことの影響の大きさを知ると同時に、自分の中での亡くなった友人の存在の大きさに気づかされた、ような。

僕も正直言えば死んでしまえば楽かも、と思う瞬間は人生の中でなくはなかったし、今でも軽く死にて~とか言うときはあります。

でもやっぱり、生きなきゃだめだな、って思う今日この頃。

 

■お墓

たまたま日本に帰国していたので、今日お墓参りをしてきました。

お墓ってなんだか不思議な空間……ここに沢山の人の灰が埋まってるって思うと妙な気持になる。

お葬式からずっと思ってるけど、死んで冷たくなって、焼かれて骨になって灰になって、ってプロセスがもうすごいなって思う。

しかし死体を冷凍保存とかできないもんね。

改めてお墓に対面して、ドラマ『すいか』の教授のセリフを思い出してました。

『でも、お墓って人類の発明よね。死んだ人を忘れないように……でも、安心して忘れなさいって言うために作られたものだと思うわ。』

 

■創作物

すごく創作物に救われた3ヵ月間だった思う。

特に繰り返し観た/読んだのはドラマの『すいか』よしもとばなな『アムリタ』

もともと好きな2作品ですけど。

お墓のセリフもだけど、『すいか』の教授のセリフはすごく響いた。

いままで何度も観てたドラマだったけど、自分の状況で響き方が違うから創作物って面白いなぁって思う。

ドラマの舞台となる下宿・ハピネス三茶に学生時代から住み続けている教授。

第6話で死別した元恋人のリチャードがお盆に迎えにくるという教授のセリフ。死にゆく恋人に、いつか迎えにきて、と約束をしてしまった教授は若気の至りだったと気付き、迎えにきた幽霊のリチャードにまだ生きていたいことを伝えるシーン。

『生きてる人間は、留まってはいられないんです。死んだ人間みたいに、ずっと留まっていられないの。人は変わるものなのよ。私、あなたが死んだ時、この世は終わったと思ったわ。でも、終わらなかったの。私は30年間楽しかった。話したり、食べたり飲んだり、読んだり笑ったり、嘘ついたり泣いたり、励ましたり励まされたり、生きてることが嬉しかったの。ごめんなさい。私変わってしまったの。』

何度観ても泣いてしまう。

僕も、ほんとうに3ヵ月前に、世界は終わってしまったと思った。でも、終わらなかった。

明日食べるものについて考えたり、友達とクラブに遊びに行ったり、上司と喧嘩したり、生きていることも、人生も続いていった。

もちろん、価値観とかものの見方は3ヵ月前のあの日以前/以後で全く変わってしまった。けれど生活とか営みとかそういうものをまとめた人生はずっと同じような、違うようなみたいなノリで続いていく。

それから『アムリタ』。こちらは主人公の死んでしまった妹と主人公の弟が夢の中で会うシーン。弟は感受性が強くて明晰夢(ていうかそれを超えた)のような能力なんかににわかに目覚めるみたいな大筋の小説なんですが。その弟に死んでしまった主人公の妹が語り掛けるシーン。

『私はいつかまた人生をくりかえすときもあるかもしれないけど、今度は急がない。私は急いだだけ。あとは誰も悪くない。そう思ってる。由ちゃんも早熟だから気をつけて。私みたいに急がないで。お母さんの作ったごはんとか、買ってもらったセーターとか、よく見て。クラスの人たちの顔とか、近所の家を工事でこわしちゃう時とか、よく見て。あのね、実際生きてるとわかんなくなっちゃうけど、楽屋にいるとよく見えるの。空が青いのも、指が五本あるのも、お父さんやお母さんがいたり、道端の知らない人と挨拶したり、それは美味しい水をごくごく飲むようなものなの。毎日、飲まないと生きていけないの。何もかもが、そうなの。飲まないと、そこにあるのに飲まないなんて、のどが渇いてしまいには死んでしまうようなことなの。』

個人的に、『アムリタ』はよしもとばななの最高傑作だと思う。キリスト教の人が新約聖書を読むみたいに、いまの自分に必要な個所を読んだりしてます。

3ヵ月前のあの日から、特に価値観が変貌したことは、日常についてだと思う。

いつか終わる瞬間がくる、のであればいかにこの日常が貴重であるか。

アムリタは甘露、命の水のようなニュアンスでこの小説では使われている。

日常のなんの意味もない営みこそがほんとうは人生の真骨頂であることが切々と書かれた小説。

少なくともこういう創作物を観ている/読んでいる間は辛い思考から逃れられたので本当に救われました。

 

宇多田ヒカル

 3ヵ月間、いちばん聴いてた音楽は宇多田ヒカルかも。

特にやっぱり歌詞が良いなと思うのだけど、例えばDistanceの歌詞はほんとうにすごい。

詩なのであくまで僕の解釈ですが、人間同士の関係性について、人は近ければ良くて遠いのは悪いって思いがち。でもふたりの距離も含めてふたりの関係なのだから、遠いとか近いとかじゃなくてその距離も一緒に愛せばよくない?みたいな歌。

これを17歳くらい?の時に書いてるから宇多田ヒカルはほんとうにすごいと思う。

ここまで美しく達観できる?

Distanceを聴いてて思うのは、死んでしまった友人/生きている僕という対比の中で、その関係性は両者が死ぬまで終わらないということ。

僕は相手が死んでしまったら『関係』とは終わってしまうものだと思っていた。

それは違くて、関係性が変わるだけで、関係は続くのだ。

いなくなってしまった、死んでしまった存在の彼ともずっと関係は続く。

ごめんねとかありがとうとかなんだかんだで言ったりするわけだし。貰ったもの見て思い出したり、死んでる…死んでるっていうか違うかたちで生き続けてるっていうか。

彼は死んでる。僕は生きてる。その関係を愛しながら生きていくことが大切なのかも。

いっぱい悩んだけど、だんだん氷解してきたかも。

とりあえずはただただ生きてくしかないのかも。

雑記20180204:次の電車が通る前に電話が来なかったら

台北に行きました。約1年ぶりに。

1年前は日本の友達とランタン祭りに。

今年はまた別の友達と観光に。

 

大学1年生の時に台北にはじめて行って、中国語も通じるし飯も美味いし物価は安いし人は優しいしでめちゃくそにハマった僕。

それからは長い休みになれば滞在したり大学のボランティア活動を利用したりサマースクールに通ってみたりととりあえず隙があれば台北に行っていた。

でも社会人になったあたりから他の国に行くようになったりして、なんとなく足が遠のく。

飽きたのかな、なんか行く場所は他にいくらでもあるじゃんみたいな気持ちだった。

あとお金に余裕ができたこともあるのかな、社会人になってパリに行ったときに、世界はまだまだ広い!みたいな衝撃を受けて一国を攻めるより浅くても広くいろんな国に行く方が先かもと思ったのだ。

 

最近はなんだかすっかり、あの頃自分がなぜあんなにも台北に夢中だったのかも思い出せなくなってた。

 

去年台北に行ったときはずーっと友達と一緒だったから、なんだかひとりでブラブラする時間が持てなかった。

僕は海外でブラブラするのが好きである。観光地とかに行くより、ただいつも住んでる場所と違う景色を歩いたり違うものを食べたりするだけでわりと満足する。

今回は僕だけシンガポールから、友達は日本から来ていたことから飛行機の時間差があり、最終日に数時間ひとり行動ができた。

とはいえそこまで時間があるわけでもなかったのでホテルの周りを歩く。

 

途中でドリンクスタンドを見つけて木瓜牛奶を買う。

木瓜はパパイヤ、牛奶は牛乳。シロップではなく果物を牛乳とミキサーでまぜてくれる。

200円しないくらい。

お店のおじさんが一通り作って大きなカップと小さなカップを持ってくる。

大きなカップは商品。

小さなカップは、間違えてつくりすぎちゃったからこれもあげるよ。と笑いながらくれる。

飲む量めちゃめちゃ多いけど。

なんかあんまりこういうの他の国でないなって思って少し嬉しくなる。

 

会社へのお土産にパイナップルケーキを買う。

ちょっと有名な店がホテルの近くにあるらしいのだ。

お店のおばちゃんがとにかく試食をくれる。

木瓜牛奶も飲みまくった後だったので苦しいけどお構いなしである。

パイナップルケーキを購入すると、これもあげるわ!おまけよ!これも!と店内のお菓子を次々と付けてくれる。

 

あーなんかこういうのだった気がする、って思い出す。

かつて、自分が台北が好きだった理由。

日本でも中国でもシンガポールでも香港でも他の国でも、なんかここまでお店の人とコミュニケーションを取る国ってあんまないような。

台北は普通に都会なのに、人は下町っぽいのよね。

その、なんかどこでもなさというか唯一無二感が好きだったんだと思い出す。

 

ぜひ台北に行く機会のある方は、観光地や夜遊びだけじゃなくてただ街をブラブラ散歩してみて。良さがわかるかもね。

歩道も広くて整備されてるし、車も比較的安全運転だし。物価も安くて食べ物も美味しいから買い食いも楽しいし。

どこで食べてもだいたい美味しいから、有名なお店に行くより見かけたお店に行く方が楽しかったりする街です。

僕も、今月からはもっと近くなるから頻繁に行こうと思います。

なんか、忘れてたことを思い出せてうれしい旅行だった!

明日からはほどほどに現実に戻ります。

ドラマ20180128:TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS

テラスハウスは有名なリアリティショーで、僕が社会人になった頃に始まったと記憶している。僕は本当に典型的な地上波のテレビを馬鹿にしている人間なのでああいう本当にいかにも地上波!みたいな企画が本当に嫌いで嫌いであの頃はなんであんなに尖ってたんだろうって自分でも疑問に思うくらいテラスハウスを馬鹿にしてました。低俗!みたいな。

 

しかしアラサーに近づき年下の子とデートする機会が増えると彼らがテラスハウスを見てること!たるや。低俗!って思ってもおばさん共通の話題のためならまぁだいたいなんでもできるんですよ。ポケモンサンムーンもやりましたし。

それに何の因果かわかりませんが男女6人で一軒家に住むことになったんですね。シェアハウス。今はもう僕は出てるんですが。25歳~27歳のあたりの1年半。低俗!って思ってた番組の企画をまるパクリして現実で実行しちゃってる!っていうかエクスキューズするとテラスハウスをする気はなくて本当にたまたま男3女3で集まったみたいなそういう感じなんですけどまぁでもそういう状況になると他の男女6人で暮らしてる人々の様子が気になると。

 

人は変わります。

そんなわけで馬鹿にしてたテラスハウスを見始める僕。

ちょうどハワイ編が始まった頃だったのでハワイ編を見る。

まぁまぁ面白いけどこんな感じか、、みたいな。

物足りなさがすごいというか、初期メンがちらほら抜け始めたあたりからなんか足りないんじゃない?みたいな感じがあり。

結局ハワイ編は最後まで見てません。

 

その後は、それ以前のシリーズをちらほらエピソード単位で見たり。

思ってたより面白い!心底馬鹿にしてたくせに!

ハワイ編が物足りなかったのは、じめっとした部分が比較的少なかったというか、日本人的コミュニケーション(出た!忖度!)みたいな何かが控えめだったのかなと気づく。

いわゆる陰口を言うであったり、議論の時にいざ言いたくても言えないであったりみたいな。

ただ無印?というの?もう何をどう区別してるのかわかんないんですが菅谷君が出続けたシーズンとインザシティはエピソード多すぎていつかもっと本当にものすごく暇になったら全制覇したいな、って思ってたら新シーズンが始まる。

その名もTERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS

舞台は軽井沢とのこと。 

 

 2018年1月現在5エピソード配信されてますが(Netflixで見てるので地上波放送はよくわかりません)、なんかめちゃめちゃバランスの良いクール?クールみたいな?アニメみたいな呼びかたしていいのかしら?シーズン?みたいな?感じ?で。

新しいあいのりとかも見てみたけど、そもそもテラスハウスはスタジオメンがすごく良いと思う。これは今シーズンに限った話ではないけど。

YOU、トリンドル玲奈チュートリアル徳井、山里亮太、アジアン馬場園とあとイケメン枠ひとり、イケメン枠は入れ替わったりするけどまぁイケメン枠はそこまで影響力ないのでよしとする。前述5人がめちゃめちゃバランス感がいいような気がする。この人らめっちゃ芸能界上手に渡ってきたんでしょうな!って感じられるコメント力。焚きつけるのも上手いし褒めるのもけなすのも上手い。

新しいあいのりはベッキーを筆頭に河北麻友子とお笑い芸人というテラスハウス意識してる感のあるメンツだけどこの人らは本編がつまらなくてもがんばって盛り上げなくちゃみたいな使命感に燃えてる。テラスハウスは本編がつまんないとスタジオもちょっとつまんなくね?みたいな温度感になる。このゆるさと連帯感が地味に好き。

好き。とか言って数年前あれだけけなしてたテラスハウスを!!?って自分でも思うけどまああの頃も食わず嫌いだったわけだし人は変わりますし。

スタジオは安定として、特に今回バランス良いなと思うところリスト。

 

■メンバー

リストアップしますね。年齢±1歳ぐらい間違ってたりするかも。

順番に特に意味はなし。

○新井雄大、男、20歳、料理人志望のニート

○中村貴之、男、31歳、プロスノーボーダー

○岡本至恩、男、23歳、モデル

○小室安未、女、20歳、大学生

○治田みずき、女、26歳、ライター

○佐藤つば冴、女、24歳、アイスホッケー選手

 

毎回テラスハウスがつまらなくなるのは第一陣卒業者がちらほら出て追加メンが入りバランスが崩壊した後なので、初期メン時代はまぁだいたいいつも面白いんですが、、それにしても今回の初期メンは今までのシリーズの成功と失敗の英知であると思う。

まず兄貴肌姉貴肌みたいな子が多い。いままで基本男1女1くらいで抑えられてたような気がする兄貴姉貴枠が今回男2女2くらいの比率になってる。

もうみんな冷静すぎて恋愛とかなくない?って思うけどまあ恋愛だけが面白いわけじゃないしぼちぼち恋愛ぽい流れもでてきたので大丈夫だと思う。

新あいのりを見てると思うけど、ああいう恋愛強制感ってめちゃめちゃ現代の流れに沿ってないような気がする。あれはあくまで1990年~2000年前後のノリだなって思ってしまう。そういう空気を出さないテラスハウススタッフとスタジオメンもすごい。

 

■兄貴肌姉貴肌メンとクズメン

年齢そのままの構成で、年長者4人が兄貴肌姉貴肌メンである。

プロスノーボーダー中村貴之、モデル岡本至恩。

ライター治田みずき、ホッケー選手佐藤つば冴。

何が良いってウザいタイプの兄貴肌姉貴肌ではない。僕もこんな兄貴姉貴欲しいわって思うような良さ。鼻につかない兄貴姉貴。

岡本至恩、治田みずきあたりはその辺ちょっと賛否分かれるかもしれないけど。

全員落ち着いてて、かつ喧嘩とかがあっても割と正論を言うので第三者として応援できる。感情論の配分が多すぎるメンバー構成は観てて辛くなる。

そしてクズメンが料理人志望ニート新井雄大

個人的には20歳前後の男子って別にこんなもんだろうしこんなんでもいいんじゃないかな、と思うのだけどスタジオメンからもフルボッコ。時おりテラハメンからもボッコ。

個人的に好きなのがエピソード4~5の流れで、みんなでアウトレットに行こう!となったとき雄大ハイブランドの小物が欲しい~と発言。雄大の所持金が2000円であることを知るみずきはどうやって買うの?と聞くと親のカード!とのこと。それにモヤモヤしていたみずきは雄大に物申すことに……!みたいな展開。

多分こんなんどこにでもいるじゃんとも思うけど、テラスハウスみたいな番組で大事なのは『比較的クズ』がボコられることなのだ。社会的一般論じゃなく、ていうかこの子は社会的一般論でも批判される余地はあるかもだけど、ソサエティ内でどう扱われるかがキモなのである。

歴代のクズメンは正義感の強い1~2人くらいからボコられるに留められてたような気がするけど、今回は他メンバー全員からそれぞれの形でボッコであったりいなされたり励まされたり。衝突が比較的冷静かつマイルドですごく見やすいし見てて辛くない。

 

■モデルメン

毎回いるよ!モデル枠。

今回は現職モデルの岡本至恩と大学生の小室安未。

安未はモデル志望というか、恐らく現状は芸能会社に所属してるレベルでそれで食べていける程ではないから就活しなくちゃだけど就活するにしてもやりたいことがないみたいな年頃女子っぽい感じ。

過去のモデル枠は異様にテレビに関してガツガツしてるか異様に無頓着かどちらかが多い印象だったけどこの二人はバランス感よいと思います。

至恩は賢い印象があり議論の進行も上手いし、コミュニケーションが少ないつば冴をデートに誘ったりして自分のポジショニングもわかってる感じあるしテレビ映えみたいなものもすごく意識してると思う。

安未も出すところは出して、しかし芸能界に入る足掛かりにするまでにはガツガツできない優柔不断な感じが良いと思う。性格悪いとか書かれてるけど、大学生の女の子同士の話なんてそんなもんだよねって思う。テラハ、割と人の感想とか聞くのも面白いんですが、僕ってそこそこ寛容な人間なのかもしれないと思ったりする。

外見が整ってるモデルメンなのに突出した行動がないのがすごく安定感があって良い。

そして安未のザ・女子大生みたいな感性は番組として新しいと思う。

彼女の優柔不断な感じは、現代の子のひとつの象徴だと感じる。

 

■クズメンふたたび

あいのりとテラスハウスが決定的に違うのが、あいのりは卒業イコール恋愛成就もしくは失恋。メンバーも加入時の抱負は恋愛にまつわるコメントが大半。番組のコンセプトとして恋愛はマストなのである。スタジオで登場人物の写真並べて矢印で繋げたり。

テラスハウスは恋がしたい!って言って参加するメンバーは少ない。恋がサムシングエルスとして置かれているのである。めっちゃ現代っぽい!って思う。あいのりの古さはここに尽きると思う。

スポーツで成功したいとか、自分のビジネスをやりたいとか、今回も結構いろんな目標があがる。

その中で突出した目標が新井雄大の『自立』である。

歴代様々な目標があったテラスハウスで史上初、とのことでスタジオがざわつく。

確かに前述の通り、彼は金銭的にも親から自立しているとは言い難いし、精神的にも幼い部分が多々見られる。同年代の安未の迷走する将来ビジョンについて軽くディスり、安未を泣かせ、スタジオから『お前が言うな』と鋭いツッコミが入る。

 しかし彼の存在は我々視聴者に強烈なアンチテーゼを投げかける。わたし達は、こうではないと言えるのだろうか?雄大の様ではないと言えるのだろうか?と。

テラスハウスのメインの視聴者層である10代後半~20代の若者は果たしてみんな目標を持っているのだろうか。雄大が絞り出した『自立』という目標を果たして馬鹿にできるのだろうか?昨日やると言ったことを今日やらない、は無いのだろうか?自分のことを棚に上げて他人を批判したりしてないだろうか?親に甘えてはいないだろうか?

雄大の不完全さ、それから前述の安未の不確かさは現代社会における若者像をテラスハウスというフィルタを通して見事に映し出していると思う。

 

なんかめちゃめちゃ話広がりまくってしまったんですけど。

いろんな面で安定感のある番組で、テラスハウスを現代のリアリティショーの最高峰に持っていったシーズンだと思います。

おすすめなのでぜひ見てください。

恋愛とかキュンキュンとかより、なんか人と人の関係性っていうものをよく映してるシーズンだと思います。

続きがきになる!!