ドラマ20171010:GIRLS S1
こまめにブログ書こう♪って決心してから1ヵ月くらい放置してました。
有言不実行っぷりは墓場まで一緒なのかもしれないです。
唐突なんですが、女性向けアメリカンドラマ(雑な分類だな)の金字塔、セックス・アンド・ザ・シティの放送開始は1998年でした。ほぼ20年経っても変わらず愛されているのは流石です。
今更僕がストーリー説明することもないと思うんですが、NYで恋に仕事にがんばる4人の妙齢女子の物語です。
恋や仕事以上に、女性としてのライフイベントに焦点を当てていた点がウケたのかな、と思います。
ちなみに映画版の3はサマンサ役の方が難色を示し製作はなくなったとのこと。
僕も自分だったら60近くでセクシー(しかもお笑い)担当をやるのははちょっと嫌かな、と思います。
その後、The O.C.やデスパレートな妻たち、グレイズ・アナトミーなど様々なドラマがヒットするものの、ポストSATC的な存在は出現せず。
そんな中2007年にゴシップ・ガールが放送開始。
ゴシップ・ガールは僕も好きで、特にシーズン1は何度も観返してるくらい好きです。
個人的にはポストSATCって言ってもいいなと思っているんですが、どうなんでしょう。
あらすじとしては、NYの高級住宅街エリアであるアッパーイーストサイドのセレブ高校に通うセレブ高校生のセレブな日常~~~~~!!みたいな感じです。
やっぱり高校のこぢんまりした感じが良いのですが、途中から大学進学もします。
ゴシップ・ガールのよくできてるな、と思うところは、基本的に登場人物が超大金持ちなので(金持ちじゃない子もいるけど)、基本的に欲しいものはお金で買えないもの(イコール、人の心)なところです。
セレブ高校生の日常!とか言ってなんだかんだ主軸は色恋なところがよいですね。
シーズン1とかは人の心の移り変わりがすごく良くて見るたびに違う登場人物に感情移入しちゃいます。
脚本もすごい良くて、思わずアイフォンの壁紙にしたくなっちゃうような名言が多いです。名言の多さはポストSATCって言ってもいいんじゃない?って思いますがね。
そんなゴシップ・ガールの放送も10年前。
SATCが20年前だったことを考えるとそろそろ何か来ても良くない……?
って思ってた僕たち。たち?っていうか僕だけなのかも。
しかし意外な伏兵がおりましてん。
ガールズ。
いいタイトルですね。
2012年~放送で、今年ファイナルシーズンであるシーズン6が終了したそう。
NYに住む、4人の女子のストーリーです。
えー……?それってー!!?
って思うじゃないですかあ。
それってこれじゃーん……??
『ガールズ』は違う。
左から、ジェッサ、マーニー、ハンナ、ショシャンナ。
主人公はハンナ。大学を卒業しても親からの仕送りを受け、作家になる、という名目のもと無給のインターンをしております。そんなハンナが仕送りをストップされるところから物語は始まる。
ぜんっぜんSATCじゃないのね。もう全然主人公が自活とかしてない。
主人公がすっごいダメ人間。SATCもキャリーが自己嫌悪に陥ったりするけど、なんかもう自己嫌悪のレベルがダイアモンドと河原の石ころくらいレベルが違う。
ハンナはプータローで就職活動もするけど長続きしない。ボーイフレンドのアダムも変態だしそもそもボーイフレンドって呼んでいい関係なのかもわからない。ルームメイトのマーニーに家賃を滞納して、周りに文句を言ってばっかり。
マーニーはハンナのルームメイトで生真面目でちゃんと仕事もしてる。でも彼氏に物足りなさを感じて彼氏の愚痴をハンナに言ってばっかり。そのくせ周りには正論で意見するからぶつかりがち。
ジェッサはハンナとマーニーの友達。この子もプータローで世界中をフラフラしてて最終的にいとこのショシャンナの家に居候。目標や将来への意識が皆無で、異性にモテることやパーティーのことばっかり考えてる。
ショシャンナはジェッサのいとこで『セックス・アンド・ザ・シティ』を敬愛する処女。恋愛やセックスには並々ならぬ興味を示すものの、いざタイミングが来ると波に乗れないタイプ。
もー全員ダメダメ。ぜんぜんキラキラしてない。
主人公は別にバスに自分の顔写真の広告が載るような有名コラムニストじゃない。
かといって親がセレブなわけでもない。
ぜんっぜんキラキラしてない。
……でもよく考えて?
別に私らもキラキラしてなくない?
ガールズは彼女らの話でありながら、私らの話でもある、みたいな趣。
彼女らはぜんぜん豊かじゃない。ボロい家に住んで、大したことない飯を食べて。成功した誰かの陰口を言って。彼氏の不満を言って。でも出ていく彼氏を引き留めて。
夢は叶わない。仕事はない。仕事があっても上司にケツを揉まれる。仕事があってもクビになる。
友達は万能じゃない。イラつくこともいっぱいあるし、なってほしい時に薬になってくれるわけでもない。的外れなことも言うし結局はみんな自己中だし。
ガールズではSATCみたいに、毎回毎回ホットな男は登場しない。しょーもない彼氏だかセフレだかとダラダラしたよくわかんない関係が続いてく。
友達関係も、いちいち4人でブランチとかしない。必要な時に集まるだけ。時には居てほしくないのにルームメイトだから家に居る。
SATCじゃない、っていうか現代の、現実版SATCっていう方が近いかも。
世相ってこういうものに出るんだなって思っちゃうくらいアメリカではこのドラマがヒットしたらしい。鳴り物入りヒットではなく、SNSなんかでジワジワ流行っていったそう。
僕も最初はドラマに求めるものって、こういうリアルじゃなくて、殆どファンタジーみたいなイケメンとの恋愛とか、お金持ちワールドとか、そういうものじゃん~?って思ってた。
けど、ほんとしょーもない男に振り回されたり性病にかかったり仕事クビになったり、どうしようもない彼女らの人生に徐々に自分を重ねていく始末。。
(僕は性病にもなってませんし仕事もクビになってはいませんが。)
やっぱり日本の人が海外のドラマに期待するのって先の読めないシナリオとか、夢みたいに豪奢な生活とか、派手なアクションだったりするのだろうか。
そういう意味ではあんまり日本じゃ流行らない気はする。
地味にいいドラマだと思うので観てみてね。
1話約30分で1シーズン10話です。気軽に観れるね。
あと、主演のレナ・ダナムが脚本も務めてるのですが、すごくひとりひとりのセリフがいい。言語表現というか。
単なる若者言葉だけじゃなくて、ひとりひとりのキャラクターに合わせた言語の言い回しや造語をするのですごく英語の勉強になります。
この言語表現も良さの一つだと思うので英語で観るのをおすすめします!
僕は英語音声日本語字幕で観た後、英語音声英語字幕でもう一回観ます。
暇人かよ。
シーズン1ではハンナとマーニーはそれぞれのボーイフレンドとの関係性が主軸で進みます。
ハンナは失業してるしそこ必死になりなよ、、って思うけどそこで必死にならないのがハンナ。
ジェッサは自由奔放に生きる中で何かを見つけようとする、、のかよくわかんない感じ。
ショシャンナはとりあえず脱処女を目指す。
他のドラマみたいにコロコロ人間関係や状況は変わらないけど、そこがまたリアル。
個人的にはシーズン1ではショシャンナが一番好きでした。
明日からシーズン2観ます。
対してシーズン1の感想書いてるわけでもないけどシーズン2観終わったらシーズン2の感想書くのだろうか。
お金のかかった派手なドラマじゃないけど、休日とかにダラダラ観るのにおすすめです。
次回ブログまじ何書こ、、、